最近の親は過保護と言われる
僕自身も周りからは過保護と言われます。
では、過保護とはよくないことでしょうか?当然ネグレクト(育児放棄)はもってのほかですが、子供に対してあまりに干渉しすぎると、子供が何でも自分で解決できなくなってしまいます。
僕の地域では子供たちは小学校へ班で登校しています。登校班についても、いろいろと意見はありますが、メリットとデメリットもあるのは事実だと思います。
登校班では、班の子供たちが決まった時間に決まった場所に集合するのですが、子供がピカピカの1年生のとき、初めて登校するときに集合場所まで子供を連れて行きました。
初めのうちは心配で2回目、3回目も連れて行くようになりました。そして、2年生になり、3年生になり、最終的には登校班の集合場所で見守りおじさんのように、他の小学生が登校するのを「おはようございます。」と声掛けをして見送るようになりました。
1年生の親が集合場所までついてくることはありますが、それも1年生の途中までで、僕以外で、ずっとついてくる親はいません。
周りからは過保護だと言われます。
本当にそうでしょうか?
ついて行くと言っても、子供の手を引いて連れて行くわけではありません。集合場所までは子供が自分で勝手に歩いて行きます。一緒にそこまで歩いて行って、あとは勝手に見守りと声掛けをしているだけです。
僕がいなくても、子供は集合場所へ行けますし、それが子供の成長を阻害するとは思いません。
過保護にすることにも理由がある
まず、やめ時を見失ったという事はありますが、、、(笑)
子供が「もうついて来ないで。」と言ったらやめようと考えていましたが、幸い僕の子供はそのような事は今のところ言ってきません。逆に仕事で見守りに行けないと、「今日は来ないの?」なんて言ってくれます。
嬉しいことですね。これだから育児は楽しい!
僕は、育児に関して親は自分のベストを尽くすべきだと思っています。
子供を危険から守るために自分ができる限りのことはしておきたいと考えています。今の社会は何かと物騒です。僕の住む地域でも不審者メールが頻繁に届きますし、交通事故がいつ起きるかもしれません。
そういった子供に危険が及ぶ可能性を少しでも減らすために、自分にできることはしておきたいのです。でないと何か起こった時にとても後悔するはずです。
そんなこと言ったって、見ていない所で何か起こるかもしれないし、きりが無いのではないか?
ごもっともです。
登校班の集合場所だけを見守っていても、そこから少し進んだところで、僕の目の届かないところで事故が起こるかもしれません。
それでも、僕のしていることが全く意味がないとは思いません。
例えば、子供に危険が及ぶ可能性が5%として、それが4%にできるとすれば、僕の行動は意味があると考えています。
「できないからやらない。」と「できるのにやらない。」は大きな違いです。
自分にできることを「面倒くさいから。」といって「やらない。」でいれば、何かあったときに僕は後悔してしまいます。
だから、自分にできることは最大限しておきたい。
過保護だと言って、「できることをやらない。」人達は、本当に子供のためを考えて「やらない。」ことを決めているのでしょうか?
自分が「面倒くさい。」ことを「子供の為にならない。」と言い訳をして「やらない。」ことを正当化していませんか?
過干渉は子供の成長を妨げる
かといって、子供の自主性を尊重しないようになると、やりすぎです。
子供にとって、よくない「過保護」とは、「過干渉」のことです。
子供が自ら考えて行動する力を失ってしまう、何でも先回りしてやってしまうことです。
- 明日の準備ができていないから、親がしてしまう。
- 忘れ物をしていないか、子供が気付く前に親があれこれ口を出す。
- 服を脱いだら脱ぎっぱなしで、洗濯カゴへ親が持っていく。
こういった行動は、子供が自分で考えて行動する力を奪ってしまいます。
一人で何もできない子供にならないように、遅くても、へたくそでも見守ってあげましょう。親ができることは見守ってあげることです。子供が自分でやり遂げたことを思いっきり褒めてあげて、その後で「もっとこうしたら上手にできるよ。」とアドバイスをしてあげましょう。
「親」という漢字は「木の上に立って見る」と書きます。まさに子供を見守る存在であり、そのくらいの距離感が大切です。
料理をしたいという子供に危険だからといって包丁を持たせないでいると、いつまでも包丁を持てません。誰だって初めは初心者です。危険がないように見守りながら、子供の自主性を尊重してあげましょう。
僕も料理を始めたのは結婚してからなので、包丁で指を傷つけたことだってあります。大人だってそうなんですから、慣れないのは当たり前です。
子供の安全を守るための「過保護」はいいと思いますが、子供の自主性を妨げる「過干渉」はいけません。
子供が安全で、自主性を持って成長してくれるように「見守って」あげましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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