赤信号で止まる子供、信号無視をする大人、どちらが正しいかは明らかです

道を歩いていると横断歩道に出くわすことがあると思います。

そして、横断歩道には信号機が付いている場合が多いと思います。

この信号機、青は進め、赤は止まれってご存知ですか？

当たり前のことですよね？

でも、私たち大人は、その当たり前のことが出来ているのでしょうか？

誰だって初めは信号を守っていた

ところで、僕は小学校の登校班の見守りをしています。

交差点に立って、通学する小学生たちを見守っているのです。

当たり前かもしれませんが、小学生たちは交差点で信号を守っています。

赤信号であれば止まって待っていますし、青信号になれば進んでいきます。

学校でもそうやって教わっているでしょうし、家庭でも普段からそうやって教えているのではないでしょうか？

しかし、そんな中で信号無視をする人たちを見かけることがあります。

それは決まって大人である場合が多いですね。

私たち大人だって、子供の頃はちゃんと信号を守っていたはずです。

子供たちは、大人たちから教わったことをちゃんと守っているのです。

それを教える立場のはずである、大人が守らないのはいかがなものでしょうか？

どうして大人は信号無視をするのか？

では、大人たちが信号無視をするのはなぜでしょうか？

ひとつには、経験によるものだと思います。

どういうことか？

私たち大人は、子供より長く生きているだけ、人生経験が豊富です。

今まで歩いてきた道路、渡ってきた横断歩道の経験から、

「この交通量であれば、信号が赤で渡っても事故にはならない」

「今、車が来ていないから、渡っても大丈夫」

といった判断ができるようになっています。

確かに、交通量の少ない交差点であれば、赤信号で待っていても、車が１台も通行しなかったなんてこともありますよね。

そうすると、赤信号で待っている時間を、無駄に感じてしまうかもしれません。

そうした、経験を積み重ねて、今なら赤信号で渡っても大丈夫という判断をしているのではないでしょうか？

でも、それって本当に正しい決断ですか？

子供のお手本になれているのか？

信号を守ることを教わっている子供たち。

教わっているとおりに信号を守っている子供たち。それが正しいと信じているはずです。

でも、そうやって教えてくれているはずの大人たちが信号を守っていなかったら？

子供たちは、どう思うでしょうか？

「信号は守らなくてもいいんだ」

「僕のお父さんは信号を守っていないから、僕も守らない」

そうやって、悪いお手本を見て、ルールを守らないことを学んでいってしまいます。

ある日、私が子供と信号待ちをしているとき、１人の大人が信号無視をして交差点を渡って行きました。

私の子供が

「あの人はどうして赤信号で止まらないの？」

と私に尋ねます。

私はとても残念な気持ちになりました。そして回答に困りましたが、

「急いでいたのかもしれないね。でも、危ないから信号は守らないといけないよね。」

と答えました。

大人が信号無視をする時、自分自身は事故に遭わないかもしれません。

しかし、それを見た子供が真似をして信号無視をするようになったらどうでしょうか？

そうやって信号無視をした子供が事故にあったら？

私たち大人は、子供のお手本であるべきではないでしょうか？

間違いは大人が犯すもの

子供だって間違いは多くあります。

しかし、知らない事は守れません。

赤信号は止まるということも知らない小さな幼児であれば、当然、信号を守ることはできません。

いろいろと、親や学校の先生から学んでいく中で、何が正しくて、何が間違っているかを知っていきます。

しかし、私たち大人は、違います。

正しいこと。間違っていることを知りながら、間違いを犯してしまいます。

信号無視だけではありません。

子供にとっては当たり前のことが、大人はちゃんとできていないことが多いのではないでしょうか？

ちゃんと挨拶をする。ゴミを道端に捨てない。悪いことをしたら謝る。

当たり前のことが、私たち大人にはできているのでしょうか？

子供たちは、私たち大人を見て育っていきます。

当たり前のことが、当たり前にできていない大人を見て、

間違ったことをしてもいいと感じてしまいます。

そして、間違ったことをする大人に成長していきます。

私たち大人は、特に子供の親である大人は、常に子供の視線を意識した行動をしなくてはいけません。

子供の手本でなくてはいけないと思います。

それが、子供の未来を作る、大人たちの責任ではないでしょうか？

皆さんは信号を守っていますか？

最後までお読みいただきありがとうございます。