お酒をやめたいけど、なかなかやめられない人。僕も昔はそうでした。しかし、いろいろときっかけがあって禁酒することができました。僕が禁酒することができた理由を紹介します!やめたくてもやめられない人は参考にしてみてください。
目次
禁酒するまでの飲酒の状況
僕は普段からお酒をたしなむ程度に飲んでいました。
基本は週末に飲むようにしていましたが、だんだんと飲酒する頻度が増えて、いわゆる晩酌で、ほぼ毎日飲むようになっていました。
普段、家で晩御飯と共に飲酒するときは、そこまで量は飲んでいません。缶ビール(もどき)350mlを1~2缶といったところです。
ただ、お酒はそれなりに飲める方で、酔っても顔に出ない体質だったこともあり、飲み会などに参加すると、けっこう飲まされる時もありました。
飲みすぎたときは、家に帰ってから、くたばっています。
飲んでいる時は調子がいいのですが、2~3時間経過すると、頭痛と気分が悪くなって、トイレの中でもだえています。アルコールの分解する家庭で毒素が発生するので、そのタイミングで頭痛がするのだと思います。
そんな、状態なのでパートナーからは呆れられると同時に、飲みすぎを心配されていました。
飲酒する頻度が増えていったとお伝えしましたが、これはおそらくストレスによるものだったのだと思います。仕事のことでストレスを感じている時期があり、そのころからだんだんと飲酒頻度が増えていきました。
ただ、今になって思うに、ストレス解消で飲酒をするというのは、あまり良くありませんね。それがたまにであれば良いのですが、ストレス解消での飲酒が常態化してしまうと、根本的な解決にならないばかりか、お酒に逃げてしまう形が出来上がってしまいます。
そうなると、ストレスがあると常に飲酒をしてしまうようになり、お酒に依存してしまいがちになってしまいます。
アルコール依存は恐ろしいですよ。
そんな状況で、飲酒をしていた頃の僕は、パートナーの静止も聞かずに毎日のように飲酒をしていました。先ほど述べたとおり、普段の晩酌での飲酒量は多くなかったため、問題に考えていなかったということもあります。
禁酒を考えるようになったきっかけ
そんなお酒をやめられなかった僕ですが、あることをきっかけに禁酒について考えるようになります。
それは、父親が亡くなったことです。
僕の父親もお酒が好きで、かなりの量を飲んでいました。それは、もはや、たしなむ程度とは言えないレベルでした。
明らかに体に悪いと思われる量を飲んでいたと思います。
しかし、周囲が静止しても、父は飲酒をやめることはできませんでした。
それは、家族を含めて、周りにも迷惑をかけるような状況でした。
そして、父は死にました。60代前半の時でした。
直接的ではありませんが、やはり飲酒により健康に問題があったことも影響していたのだと思います。
それからというもの、僕が飲酒をしていると、子供たちが心配をしてくれるようになりました。
「お酒を飲んだらだめだよ。死んじゃうよ!」
といったように。
「ああ、子供を心配させるのは良くないな」と思うようになりました。
それと同時に、自分も父のように、お酒がやめられないのではないか?という心配を感じるようになりました。
当然、「お酒をやめられない」「アルコール依存」といったものは遺伝するものではありません。しかし、お酒に強い・弱いといったものは体質によるものですので、それ自体は遺伝する部分もあるのだと思います。
果たして僕自身は、やめようと思った時に、やめられるのか?
ということが不安に感じるようになりました。
そして禁酒へ
父のことがあり、また子供たちに心配をかけないように、まずは1ヶ月でも禁酒をしてみることにしました。
禁酒をしている間は、ノンアルコールビールで我慢します。
「果たして、僕は我慢できるのか?」それを確認するためでもあります。
結果として1ヶ月の禁酒は成功しました。
「良かった。ちゃんと我慢できるんだ」そう思って、ほっとしました。
それからも、何回か期間を決めての禁酒を続けていましたが、ある程度、自分なりにコントロールができることが証明できたと感じ、禁酒を解禁し、またお酒を飲むようになりました。
相変わらず、ほぼ毎日、缶ビール(もどき)を1~2缶程度飲む日々に戻りました。
結局、やめられていなかった
ある日、いつもと同じように晩にビールもどきを飲んでいた時です。パートナーからこう言われました。
「アル中じゃん」
はっ!?っと気づきました。
その時は、ビールを1缶飲んだだけですので、自分としては飲みすぎという気持ちはなかったのですが、またも毎日のように飲酒をしていしまう生活に戻っていたのです。
思えば、仕事などのストレスで飲酒が毎日のようになっていました。
「自分は禁酒できる!」そう思い込んで、油断していたのかもしれません。
結局、一時的にやめられたとしても、それが継続できなければ、依存しているということになるのだと思い知らされました。「依存症」とはそういうものです。
ずっとやめていたとしても、また再開すれば、やめられなくなる。
1ヶ月禁酒したくらいで、満足していた自分が恥ずかしくなりました。結局、自分も父と一緒だったのです。完全にやめることができていませんでした。
今度は本格的に禁酒をしてみる
決意を新たにした僕は、より長い期間の禁酒を実行します。その時に定めた期間は最低1年というものでした。とりあえず1年は禁酒をしてみて、それからは、またその時に検討してみようと思いました。
1年の禁酒となると、生活が変わってきます。
職場や、友人との飲み会でも、自分はノンアルコールを飲むようになります。
最初は家での食事中はノンアルコールビールを飲んでいましたが、ノンアルコールビールはやはりビールに似せた味を目指してメーカーさんが努力して作った商品ですので、つい本物が飲みたくなる欲望が出てしまいます。
ノンアルコールビールでビールを飲みたい気持ちをごまかすものだと思うのですが、それって、ビールを飲みたい気持ちがあるってことになるので、つい「本物が飲みたい」って気持ちになってしまいます。
これはよくないと思ったので、そもそもビールテイストではない飲み物の方がいいと思った僕は、炭酸水を飲むようにしました。
今では、晩御飯には炭酸水が欠かせないようになっています。それもレモンフレーバーのように、ほのかに香りがついているものがおすすめです。炭酸のシュワっとした、のど越しが爽快で、新しい食事の時の楽しみになっています。
そんなこんなで、何とか1年間の禁酒を成功させることができました。そして、1年間の禁酒をしてからは、特にお酒を飲みたいという気持ちが無くなったため、今も継続して禁酒中です。
これがいつまで続くかは分かりませんが、今のところ、飲む必要性を感じていないので、永久にこのままでいいんじゃないかなって思っています。
《2022.1.9追記》その後も禁酒は継続し、2年が過ぎました。依然として、特にアルコールを飲みたいという願望はありませんし、周りが飲んでいても、特にうらやましいとも思いません。
禁酒をして変わったこと
1年間の禁酒生活を経て、なお今も継続して禁酒中ですが、禁酒をすることでいろいろと生活が変わりました。
健康になった
飲酒をしているころは、朝起きた時に体がだるく感じたり、体重も増加していたりということがあったのですが、禁酒をしてからは寝起きもよく、体重も減っています。まあ、禁酒だけの理由かは分かりませんが、以前より健康的になったなとは感じています。
家事がはかどる
飲酒をした夜は、その後のお皿洗いなどの家事がやる気が出ませんでしたが、今では酔っぱらっていないので、100%の力で皿洗いができるようになりました。前はフラフラで、家事をしていましたし、酔っぱらうと眠たくなるんですよね。
飲み会でも運転できる
飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!です。飲酒をするのであれば、車は運転できません。また、僕は自転車乗りでもありますが、自転車も飲酒運転です。以前は自転車は押して帰っていましたが、今は気兼ねなく乗り回すことができます。おかげで行動範囲が広がりました。
経済的
今までは毎日、1~2缶ビールを飲んでいましたが、その費用がかからなくなりましたね。ただし、元々我が家は経済的なので、ビールではないビールっぽいものを飲んでいましたので、あまり高価なものではなかったのですが。
そもそも、酔えればいいやって人でした。味なんてよく分からないしって考えです。いかにも飲んだくれの意見ですね。
子供が安心する
やはり、これが一番ですね。子供たちに、いらぬ心配をかけないようになりました。僕がお酒を飲んでいないことを、子供たちがとても喜んでくれます。ありがたいことですね。やめて良かったと思える瞬間です。
今でも全く飲みたいなんて思うことはないのですが、将来、子供が大人になった時に、もしお酒を飲むようになっていたら、一緒に飲んでみたいなって気持ちはあります。
ペットボトルが増えた
これはどういうことでしょうか?
先ほどお伝えしたとおり、晩酌の代わりとして炭酸水を飲むようになりました。おかげでペットボトルが大量に消費されるようになりました。毎日飲むのでごみ箱がすぐにペットボトルでいっぱいになってしまいます。
逆に炭酸依存じゃないのか?って思うくらい炭酸水消費しています。
お金がかかるようになった
上記のことに関連して、炭酸水代がかかるようになりました。正直、ニセビールってあまり高くないので、炭酸水代が増えたことを考えると、経済的にはそこまで有利になっていないような気がします。
お酒をやめるためには
どうでしょうか?
僕は何とか「依存症」になる前に、禁酒に成功することができました。
本当に依存症になってしまっている人は、なかなか家族だけのケアでは、どうすることもできないかもしれません。そうなると医療機関を頼るなりしないと難しいと思います。
そこまででない人は、自分の大事な人を思い浮かべてみてください。大事な人を心配させない。大事な人に迷惑をかけない。
そういった気持ちで考えれば、やめることもハードルが低くなるかもしれません。
あなたの事を心配してくれる存在がいるのであれば、その存在を大切にしてあげてください。
逆にそれでもやめられないというのであれば、医療機関の受診を検討するべきだと思います。もはや自分の意志では止められない時期に来ているということになりますから。
お酒を飲むことで取り返しのつかないことになる場合があることを、頭に思い描いておいてください。自分だけでなく、他の人に迷惑をかけることがあるってことを。
あなたは、まだ引き返すことができます。
大切な人の声に耳を傾けてあげてください。
後悔はいつだって、後からやって来ます。僕たちに出来ることは、後悔する自分をイメージして、その事態を回避することです。
そのままだと、どうなるか、イメージしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
禁酒に成功した僕が最終的にビールの代わりに炭酸水を飲むようになった経緯とおすすめする理由