子供との約束。守っていますか?
「約束は当然、守るようにしています」
そう思っていても、実は意外と約束を守れていない親が多い気がします。
それは、どこまでを約束だと認識しているかです。
いわゆる「口約束」といったものも、約束であることに変わりありません。
実は、そう考えると、親と子供との関係において、約束と言われるものは、とても多岐にわたることが分かります。
果たして、皆さんはどのくらい約束を守れているでしょうか?
目次
子供との約束は絶対に守るようにしています
僕には子供が2人います。
子育てをするうえで、心掛けていること。それは、子供との約束は絶対に守るということです。
小さな約束から、大きな約束まで、約束をしたからには守るようにしています。
小さなことであれば、「勉強が終わったら、公園に遊びに行こう」といったものも、約束のひとつですね。
「今度の休日は、遊園地に行こう」
これも、約束です。
「お片付けが、できていないおもちゃは捨てます」
これも、約束です。
そうです。約束には子供にとって、プラスになることと、マイナスになること、どちらの場合もあり得るのです。
どちらの場合でも、約束は守るようにしています。
約束を守らない大人は信頼されない
では、どうして、僕は約束を守るのでしょうか?
こうして、書くと当たり前のことなんですが、「約束を守る」ことは、当たり前のことではないでしょうか?
実際に周囲の親御さんには、ちゃんと約束を守れていない方もいらっしゃります。
「ごめん。また今度ね」
こういった、ごまかしで子供との約束を反故にしてしまいます。
果たして、子供たちは約束を守らない大人をどう思うでしょうか?
その癖に、約束を守らない親ほど、子供が約束を守らないと厳しく言ったりする場合があります。
でも、大人が約束を守っていないのですから、しょうがないですよね。
結局、嘘を付くのは大人です。子供は純粋で何でも信じているのにも関わらず、大人が嘘を付き、子供を騙すことで、子供にとって嘘を付くという選択肢が生まれるわけです。
そうやって、大人に対する信用を無くしていきます。
約束を守らない親は子供から「どうせ、約束なんて守ってくれない」といったレッテルを貼られることになります。
すると、次からは親が「約束」をしたとしても、話半分で信用されないことになるはずです。
自分が約束を守らないのであれば、子供に対して、「嘘を付くな」とか「約束は守らないといけない」とか言う資格がないですよね。
子供からしてみれば、「あなたから言われたくない」と感じるようになります。親の威厳も何もあったものではありませんね。
逆に約束を常に守っていれば、子供から信頼されるようになります。
実際に僕の子供は、僕の言葉を信じてくれます。常に約束は守るように心掛けていますので、パパとの約束は守ってもらえるという意識があると同時に、子供の方も約束を守るように心掛けてくれています。
子供との信頼関係が築けているというわけです。
子供のしつけにも役に立つ
先ほど、約束にはプラスの面と、マイナスの面があると説明しました。
マイナスの約束とは、子供に対するしつけである場合が多いかと思います。
「片づけられていないおもちゃは捨てます」であったり、
「宿題が終わるまではゲーム禁止」であったりといったように、子供に対してマイナスの内容である約束とは、しつけであることが多くなります。
ここでも、約束は守らないといけません。
例えば、先ほどの「片づけられていないおもちゃは捨てます」といった約束であれば、本当に片づけていないおもちゃがあれば捨てます。
僕はマイナスの部分もあわせて、約束をしたからには絶対に守るようにしています。
特にしつけとなるマイナスの約束は、親が約束を守らないことが多いと感じます。
「今回は許すけど、次はダメだからね」
といったように、最初に約束したペナルティを課すことができないのです。
しかし、この場合は子供にとっては都合が良いことではないでしょうか?マイナスとなるはずだったものが無くなるのですから。
では、マイナスの約束で親が約束を守らないとどうなるのでしょうか?
まず、子供から大人は「口先ばっかり」と思われてしまします。
「厳しいことを言っているようだけど、どうせ約束どおりにしないだろうし、大丈夫」といったように。
これでは、しつけになりませんね。
僕はマイナスの約束も絶対に守ります。そうすることで、子供たちはしつけに関する約束も、パパなら絶対に守るという意識ができています。
そこで初めて、しつけの効果があるという訳です。
実行しないと思われている、しつけなんて、何の意味もありません。
自分が約束したことは、責任を持って守るようにしましょう。
どんな約束でも守るようにする覚悟を持つ
約束を守ることで、子供との信頼関係が生まれます。
僕は子供とした約束は絶対に守るようにしているので、約束をするときは慎重にしています。
特にマイナスの約束に関しては、子供にとって辛い事である場合がありますので、極力、僕が約束をしないようにしています。
どうしてもという時でしか、約束をしないように心掛けています。
例えば、「片づけていないおもちゃは捨てる」と約束をした場合、おもちゃを片づけなかったら捨てないといけなくなるのです。
おもちゃを捨てられると、子供は悲しみます。できるだけ、そういった事は避けたいですので、本当に約束をしなくても、きちんとできるようになればいいと思います。
ですから、僕が約束をする場合は、慎重にします。
そして、絶対に約束を守るようにしていると、子供にとっても、パパは絶対に約束を守るという認識があるので、しつけで約束をしたときにも、「約束を守らないと、ペナルティがある」と本気で信じてくれます。ですので、きちんと行動ができます。
「そうはいっても、約束を守れないときは仕方ないよね」と思いますか?
違います。守れない約束はしなければいいんです。
約束をするということは、それを守る覚悟を持たなければいけません。覚悟ができていないのに、約束を守るなんて言ってはいけません。
子供は賢いです。約束をしたことは覚えているし、ちゃんと守ってもらえないと、すぐに気づきます。
そして、「自分たちには約束を守れって言ってくるくせに、親の方が約束を守らないじゃないか!」と思われてしまいます。そして、信頼されなくなってしまいます。
すると、子供はみるみると人間不信になっていきます。もともとは純粋で何でも信じることができていたのに、大人という存在が、嘘を付いて、人を騙すという行為を容認しているのです。
親が約束を守っていれば、子供も守るようになる
そうやって、親が約束をちゃんと守っていれば、子供も自然に約束を守る意識が身に付きます。
僕の子供たちも実際に約束は守ろうとする意識を持ってくれています。これは、ありがたいことです。
子供なので、守ろうとしていても、つい忘れたり、できなかったりということはありますが、初めから口先だけで約束をするということはありません。
逆に、親が最初から約束を守らないようだと、どうでしょうか?
子供は、約束なんて守らなくてもいいんだ。と認識してしまいます。そして、それは、親に対してだけではなく、社会において、友達や親戚、他に人に対しても、そういった認識で接してしまうことになります。
自分の子供が、約束をちゃんと守る人間になるのか?約束なんて口先だけで、別に守らなくてもいいとする人間になるのか?
それは親が約束をちゃんと守れるかということに懸かっているのではないでしょうか?一番子供の身近にいる親が、ちゃんとした見本を示してあげなくてはいけません。
子供は純粋です。嘘を付くことなんて知らない子供に、嘘を付くことを教えるのは、汚い大人たちです。
嘘を付くことよりも、約束を守る大切さを教えてあげれる大人になってみましょう。
「大人は嘘つき」ではなくて、「大人はちゃんと約束を守れる」といった評価をもらえるように、責任をもった行動をしていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
友達みたいな親と先生みたいな親ではどちらが理想の親なのか考えてみた