子供が間違ったことをした時、悪いことをした時にはどうしていますか?
叱っていますか?間違いを正してあげますか?
それとも、放っておきますか?
では、逆に子供が正しいことをした時には、どうしていますか?
ちゃんと褒めてあげていますか?
子供が間違った時には叱っているのに、正しいことをした時には褒めてあげていないとしたら、子供からしてみれば、叱られてばかりで、褒められることがないことになってしまいます。
子供が正しいことをしているのに、子供を馬鹿にする親
子供が正しいことをした時には、ちゃんと褒めていますか?
ところで、正しいこととは、いったい何でしょうか?
「困っている人を助ける」
「悪いことをしている友達を注意する」
確かに正しい行為だと思います。
しかし、日常において、もっと当たり前に「正しいこと」は存在しています。
例えば、
「信号を守って、横断歩道を渡る」
「ゴミはゴミ箱に捨てる」
「元気にあいさつをする」
といったことです。これらは正しいことだと言えると思います。
では、子供がこういった「正しいこと」をした時に、ちゃんと褒めてあげているでしょうか?それどころか、親自身が「正しいこと」をできていない場合もあるのではないでしょうか?
親が正しいことをできていないのであれば、子供がこういった正しいことをしたとしても、「褒める」という行為が思い浮かばないかもしれません。
それどころか、「そんなにしなくてもいいんだよ」なんてふうに、子供が正しいことをすることを馬鹿にする親さえいます。
子供のほうが正しいことができる
正しいことをすることには、強くなくてはいけません。
「正しいことをする」ということは、一見、当たり前のことのように思えますが、実はとても根気がいるものです。
正しいことをするにあたっては、様々な壁が立ちはだかってきます。
それでも、自分の確固たる意志を持って、正しい行為を続けていかなくては、周りの間違った行為に流されてしまいます。
大人はそうやって、正しいことをし続けることを諦めて、間違ったことをしてしまうようになった人がたくさんいます。
そういった大人にとって、正しいことをする子供たちは眩しい存在です。目を背けたくなるような存在です。
子供の行為を「正しい」と認めてしまうと、自分たちが「間違っている」ということを認めてしまうことになってしまいます。
だから、そういった大人たちは、子供の「正しい行為」を否定します。馬鹿にして、あたかもそれが正しい行為でないかのように振る舞います。
そうすることで、自己を肯定しているのです。子供を肯定することで、自分自身を否定することを避けているのです。
「そこまでしなくていいんだよ」
「そんなことして、どうするの?」
「いちいち気にしすぎなんだよ」
こんな言葉で、子供が正しい行動を取ることを否定します。
そして、心の中で、自らの地位を守っているのです。
子育てするうえで大切なのは、子供が正しくい続けるように導くことです。それが例え、親自身が間違っていることを露呈させる結果になるとしてもです。
育児において、最も優先すべきは、子供です。子供にとって、いいか?悪いか?ということが、一番の判断基準です。親がどうか?なんてものは後回しです。
正しいことをし続けた子供
僕の子供が、自分の使っていた古いものを処分しようとして、ゴミ箱に入れていきました。
捨てるものの中には、子供の名前が書いてあるものもありました。
子供はひとつひとつ、名前の部分を塗りつぶしたり、剥がしたりして、名前が分からないようにしてから、ゴミ箱に入れていきました。
さて、こういった時に、みなさんはどうするでしょうか?
「そんなに気にしなくてもいいんだよ」
「いちいち細かいことを気にしすぎだ」
といったように、子供の行為を否定するのではないでしょうか?
しかし、ゴミを捨てるときに、個人情報を分からなくするという行為は正しいことです。
おそらく、僕の子供も、学校でそういったセキュリティのことを学んで、個人情報に関する扱いについて考えるようになったのだと思います。
つまり、学校においても、その行為が「正しいこと」とされているということです。
でも、そこまで意識していない親からしてみれば、面倒くさいことでしかありません。子供がそうすることを許してしまうと、親自身もそういった行動をとる必要がでてきます。
今まで、していなかったのであれば、親が間違っていたということになります。
だから、多くの親は、子供の「正しい行為」を否定して、自分自身を守る行為をしてしまいます。
僕は、子供のそういった行為を褒めています。
「よくできて偉いね」
「ちゃんと考えて行動できて偉いね」
といったように。
正しいことをしたのであれば、褒める。
これも当たり前のことなのですが、残念ながらできていない大人がいるのが現状です。
子供には「正しいこと」をするようにしつけるのに、親自身が「正しいこと」ができていないのです。それでは、説得力がありませんよね。
![挨拶する人達](https://suisuiku.com/wp-content/uploads/2021/03/sunset-2173918_1280-1024x768.jpg)
大人のせいで子供が正しいことをしなくなる
そうやって、正しいことをしても否定され続けるとどうでしょうか?
子供はやがて正しいことをしなくなりますよね。
当たり前です。正しいことをしても、褒められずに否定されるのですから。
正しいことをするほうが、むしろ、いけないことのように扱われるのですから。
子供のうちは、ちゃんと正しいことができていたのに、大人の影響でやがて、正しいことをすることが馬鹿馬鹿しくなっていくのです。
それなのに、大人は子供に対して、正しいことをするようにしつけます。
果たしてそれで説得力があるでしょうか?
ありませんよね。
親は子供にとって、とても大きな影響力を持つ存在です。
正しい行為を馬鹿にしないであげてください。
信号を守ることを馬鹿にしないであげてください。
自転車に乗る時にヘルメットを着けることを馬鹿にしないであげてください。
戸締りをちゃんとすることを馬鹿にしないであげてください。
そうではなくて、正しい行為をした時には、ちゃんと褒めてあげてください。
そうすれば、正しい心を持ったままで成長をしていってくれるでしょう。
親が子供を正しい方向へ導いてあげなくてどうするのでしょうか?
正しい道を行くことは、険しい道を行くことです。途中でくじけそうになってしまうかもしれません。
せめて、親だけは、応援してあげてください。背中を押してあげてください。
子供がその道を踏み外さずに、ちゃんと進んでいけるように、親だけは味方でいてあげてください。
例え、親が正しい行為ができていないとしても、子供は正しい道を進ませてあげてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
慎重な子は賢い証拠!臆病だって人から言われても最後に生き残るのは慎重な子です