子供を授かって、育てていく中で、おばあちゃん・おじいちゃん、先輩ママさん・パパさんに良く言われる言葉として
「今が一番かわいい時だね」
というワードをよく聞きます。
子供が産まれてすぐの時からこども園に通っている幼児期くらいまで、時期は違いますが同じような言葉を聞きました。
結構、同じワードを聞く期間が長かったため、実際、一番かわいい時期っていつなの?って感じたので、ちょっと話題にしてみたいと思います。
一番かわいい時期の範囲が広い
先ほどお伝えしたとおり、それなりに長い期間を通して、いろいろな方から「今が一番かわいい時ですね」なんて言葉をいただきました。
まずは、産まれて間もなく、まだ子供がお座りできない、寝転がっているくらいの時期に言われます。
この頃は、赤ちゃんと言われる時期で、自分では何もできない全てにおいて親の手助けを必要とする時期ですね。
母乳やミルクを授乳してあげる必要もあり、自分でどこかに動いて遠くに行くことはできないので、そういった意味では面倒を見るのに手がかからないこともあります。
お世話をしてあげることで母性、父性を育んでいき、かわいいなと感じる時期であるとは言えます。
しかし、少し成長して子供が座るようになると、それなりに言葉を発するようになります。ちょっとしたおもちゃで遊んで、親子で遊ぶ機会も増えてきます。
そういった時期にも「今が一番かわいい時だね」って言われます。
確かに、親子のコミュニケーションが取れるようになってきて、そういった意味では子育ての楽しさを実感できる時期かもしれません。
子供が自分で歩くようになれば、行動範囲も広がり、抱っこやベビーカーでの行動から、一緒に散歩や公園に出掛けて遊ぶということもできるようになります。
ここでも、「今が一番かわいい時だよね」なんて、言われます。
どれだけ一番である時期の範囲が広いのかって思います。
その時思ったのは、どの時期がかわいいかっていうのは、人それぞれですので、一番かわいいと感じる時期も差があるのだろうと思いました。
また、「一番かわいい」って言う人は、そこまで考えて言っていないのではないかって思います。
どの時期が一番かわいいなんて本気で考えていなくて、ただ「今が一番かわいい時だよね」っていうフレーズを言ってみたいだけなのではないかって。
今が一番かわいい時と言われて感じた違和感
ちなみに、他の人たちから「今が一番かわいい時だね」って言われた時に、必ず、毎回、僕は違和感を感じていました。
それは、どういう違和感かと言いますと。
我が子は常にかわいいということです。
今。この時。この瞬間が一番かわいいって事では無いんですよね。
つまり、常に子供は一番かわいい時を成長しているのです。
赤ちゃんの頃、はいはいしている頃、お座りできるようになった頃、歩けるようになった頃、小学生、中学生。
その全ての時期が一番かわいい時です。
どの時期が、どの時期に劣っているなんてことはありません。
親にとって、我が子は常に一番かわいいものです。
だから僕にとっては、子供の一番かわいい時期というのは存在しません。
時期を決めることができない。
なぜなら、いつだってかわいいから。
「今が一番かわいい時期だよね」
と言われた時、僕はこう確信していました。
「今もこれからも、ずっと一番かわいいに違いない」と。
思い出は美しい
人々が子供に対して、
「小さい頃はかわいかった」
「あの頃が一番かわいかった」
と感じるのは、記憶というものは美化されるものだからなのではないでしょうか?
思い出というものは、自分にとって都合の良いように解釈され、良い部分が強調され、時には良いように書き換えられるものです。
だから、子供が昔は今よりかわいかったと思い込んでいるのかもしれません。
確かに子供との思い出は大切な宝です。
でも、これからの素晴らしい思い出を、子供の将来を作るのは今のあなたであり、子供たちです。
今まさに、子供たちと接している時間が大切な時間なのです。
昔の美しい思い出に浸るのも良いですが、今、現実に目の前にいる子供たちに対して、一番の愛情を注いであげたいものです。
あの頃が一番かわいかったと思うのは幻想
小さい頃はかわいかった?
昔はもっと、かわいかった?
本当にそうでしょうか?
今は親に対して口答えしてくる。
反抗期になった。
一緒に遊んでくれなくなった。
だから、一番かわいい時期は過ぎたのでしょうか?
では、かわいいという感情はいったい何なのでしょうか?
子供のことを「かわいい」と思う感情は、子供に対する愛情です。
我が子をかわいいと感じるのは、親が子供に対して愛情を持っているからです。
では、一番かわいい時期が過ぎてしまったと感じるのは?
それは、親の愛情が薄れてしまっているということになります。
小さい頃と比べて、子供に対して感じる愛情が少なくなってしまっているということです。
果たして、そんな事があるのでしょうか?
親が子供に対して注ぐ愛情は、無償の愛だと思います。
何か見返りを求めているものではありませんよね?
ということは、子供の態度が変わった、子供が成長して親離れしたといったような、子供の変化によって愛情の深さは変わらないはずです。
だから、あの頃が一番かわいかったと思うのは幻想です。
子供が産まれてから、いや、ひょっとしたら母親の中で生を授かってから、今に至るまで、そして、この先の未来永劫、子供に対する愛情は変わらないのではないでしょうか?
あの頃が一番かわいかったと思うお母さん、お父さん。
今、目の前にいる、この瞬間の我が子を見てあげてください。
今も、今までも、これからも、ずっと一番の宝物がいるはずです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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