僕の子供は野球をしています。
スポーツには、ある程度のケガはつきものですよね。
子供がケガをした時に、親はどんな声掛けをしてあげるべきなのでしょうか?
ケガの状態にもよりますが、場合によっては、しばらくは運動することができないかもしれません。試合があれば、出場できないかもしれません。
子供はよく怪我をする
子供はよく怪我をします。
それは、スポーツをしている、していないに関わらず、遊びの中でも、学校でも怪我をします。
大人と違って、注意が散漫であったり、大人より体を動かす機会が多いということも要因としてあると思います。
さらにスポーツをしているとなると、体を動かす機会が更に増えるため、怪我をする可能性も上がってきます。
僕の子供は野球をしているのですが、よく怪我をしています。
それぞれの子供の性格にもよると思いますが、大事な時期に限って怪我をしています。
試合の前であったり。
試合前の練習で膝を痛めて、試合には出場できないなんてことが度重なるほどあります。
今回は我が子が試合に出ると聞いて応援に行ったら、出ていないなんてことも。
子供はまだ、自分で気を付けるといったことが難しかったり、注意が散漫であったりしますので、ある程度、周囲の大人が気を付けてあげる必要はあるかと思いますが、やはり限界はあるかと思います。
状況にもよりますが、例えば学校で子供が遊んでいて、怪我をしたからといって、全て学校の責任にすることは違うと思います。怪我の要因が子供の不注意であったのであれば、子供自身の責任ということになります。当然、小さい子供が注意することは難しい場面もありますので、監督不行き届きということはありますが、それは保護者も同様ですよね。
怪我をした状況によって、大人がもっと気を付けてあげれば防げたこと、子供自身がもっと気を付ければ防げたこと、または第三者の明らかな過失で子供自身には防ぎようがないこと。
いろいろなパターンがあるかと思います。
最後のパターンは加害者の賠償問題になるかと思いますが。
また、スポーツは体を動かすものですので、走ったり跳ねたりするときに、転んだり、脚を捻ったりということも起こり得ます。
子供が怪我をしたことに怒ってしまう
さて、実際に僕もやってしまったことなのですが。子供が怪我をした時にやってはいけないこと。
それは、子供が怪我をしてしまったことに対して、親が怒ってしまうということです。
ある日、子供が野球の練習から帰ってきて、膝が痛いと言い出しました。
それに対して、父親である僕は
「普段から注意していないからではないのか?」
「しっかりストレッチしないで運動するからそうなるんだよ」
と小言を言ってしまいました。
冒頭でもお伝えしたとおり、我が子は故障が多いのです。
その度に柔軟体操やストレッチの重要さ、怪我をしないように日頃から注意をすることを伝えていました。
それでも、また怪我をしてしまったことに、つい小言を言ってしまったのですが、言った後で、これはいけないと思いました。
親としては、今後は怪我をしないように注意を促すつもりで言っていたつもりでしたが、また怪我をしたということに苛立ちも感じていたのも事実です。
その苛立ちの中で発せられた発言でしたので、子供にとっては怒られていると感じたはずです。
怪我をして、一番辛いのは本人です。
少なくとも、自分がやりたくて野球をしているのです、怪我をしてそれができない状況になることは本人にとっても辛いことです。
そんな辛い思いをしている時に、一番身近な存在の親からも怒られるとあっては、精神的に追い詰められてしまいます。
ひょっとしたら、野球が嫌になってしまうかもしれません。

まずは心配すること
自分の発言が間違っていたことに気づいた僕は、慌てて訂正しました。
そして、子供のことを心配する声掛けをしました。
「大丈夫?どれくらい痛いの?無理はしないほうが良いよ」
当然、怪我をすることは良いことではありませんが、今回は練習をしていて膝が痛くなったということでしたので、子供の不注意によるものではありません。
ですから、子供自身を肯定してあげるようにしました。
「それだけ痛くなるくらい、練習を頑張ったってことだね」
「膝が痛くても、できる練習はあるのだから、今自分ができることを頑張りなさい」
これを聞いた子供はどこか晴れやかな表情で練習に出掛けて行きました。
この子供の表情を見て、やはり怒っていた自分が間違っていた事、子供が怪我をした時に親として心配し、励ましてあげることの大切さを痛感しました。
子供にとって親という存在の大きさ
子供にとって、親の存在は大きいものです。
それは良い方向においても、悪い方向においてもです。
幼い子供は生活のほとんどを親と過ごすことになります。
そして幼い子供は親に依存して生活しなくてはなりません。
その中で、親の言動が子供に与える影響は決して少なくありません。
自ら野球がやりたくて、取り組んでいる子供に対して、怪我をして不安になっている子供に対して、更なる不安を煽るような言動を親がしてしまうと、子供にとってそのストレスは計り知れないものだと思います。
どんなスポーツであれ、程度に差こそあれ、成績があり、勝敗があり、勝者と敗者が存在します。
そこにはストレスが存在します。
では、せめて家にいる時は安らげる場所であるべきではないでしょうか。
本人が一生懸命取り組んでいないと、やる気を出すように促したくなる気持ちは分かります。
ですが、怪我をした時に怒ることは違いますよね。
何か悪いことをして怪我をしてしまったら、注意しなくてはなりませんが。
今回の件で、残念ながら僕は怪我をした子供に怒ってしまいました。
その時の不安な表情を見て、そして、その後、思い直して子供を励ました時の、晴れやかな表情を見て、改めて親の存在の大きさを知りました。
当然、スポーツを続けるうえで、子供自身のやる気は必要ですが、やる気を伸ばすのも、削ぐのも、そこに関わる親の影響というのは大きいものです。
子供のやる気を、そっと背中を押してあげられるような、そんな親でありたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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