子供が生まれてからというもの、親は常に子供と一緒に生活をするようになります。それこそ、子供が小さい頃は、身近な遊び相手は親であり、世話をしてくれるのも親という場合が多いはずです。
ところが、子供がだんだんと成長するにつれて、親離れというものが進んでいきます。
遊び相手も、親から友達へ。親が世話をしなくても、自分でできることがどんどん増えていきます。
そうなると、親が子供といる時間も、減っていきます。
そんな時に、親であるあなたはどう感じますか?
「やった。楽になる」と喜ぶのか?
「寂しいなあ」と寂しがるのか?
子供が祖母と旅行へ出かけた
僕には子供が2人います。
ある時、僕の母(子供たちの祖母)が、学校の長期休暇の期間で、子供たちと旅行に行きたいと言います。
旅行と言っても、1泊2日で電車や新幹線を利用して行く行程です。
毎日、一緒に子供と生活している僕としては、1日とはいえ、子供がいない生活をすることが寂しくてしかたありませんでした。
それでも、子供が楽しんでくれるのであれば、それはいいことだと思います。ですので、旅行はOKしました。
しかし、いざ朝に子供たちとバイバイをすると、子供と離れることが寂しくて仕方ありません。自分の目の届くところに子供たちがいないことが不安になるのです。
「移動中に事故に遭っていないか?」
「旅行先で、悪い人にさらわれていないか?」
いろんな不幸な出来事を想像しては、不安になってしまいます。
父の不安をよそに、子供たちは旅行を楽しんでいたようです。
旅行先で、寝る前に、おばあちゃんから電話をいただき、子供たちの元気な声を聞けたので、安心して、その日は眠ることができました。
子離れなんてできない
僕は、子供と離れるのが寂しい親です。
しかし、それを悪いことだとは思いません。どうしてか?
子供に対して、「お父さんは、あなたたちと離れることが寂しい」という気持ちを伝えることが大切だと思います。
それは、自分が子供と一緒にいたいという気持ちを伝えることになるからです。
子供たちは、父親から愛されているということを実感できるようになります。
人の気持ちは、目には見えません。何か伝える方法で伝えないと、気持ちは伝わりません。人知れず思い続けているだけでは、相手には伝わりません。
子供が親からの愛を感じることは、成長するうえで、とても大切なことだと思います。
「自分は親から愛されている」と感じられれば、子供は安心して家に帰ることができます。「ただいま」と言って、帰りたい家に帰ってきます。
そこが自分の居場所になるからです。
もしも、仮に、親からの愛を感じることができなかったら、家が安らげる場所ではなくなってしまいます。
だから、僕は、子供に「愛している」ということを伝えます。直接の言葉でないとしても、態度や行動で伝えます。
「君たちがいないと、パパは寂しい」ということを。
その効果もあり、今回の旅行に行くときも、子供が「パパが寂しがるかも」といって行くことを躊躇していました。
「パパは我慢するから、行っておいで」と言って、送り出しました。
「そこまで、子供に気を遣わせて、かわいそうではないか?」という意見もあるかもしれません。しかし、子供が気を遣うということは、いいことだと思います。これから成長していくうえでは、一方的に自分のやりたいことを言っているだけでは、人間関係が難しくなってしまいます。
当然、それで「旅行にいかせない」ということではないということです。
子供が「パパが寂しく感じる」と思ってくれていることが、自分の思うとおりに育ってくれている証です。
果たして過保護は悪なのか?
こういったことをしていると、周囲からは「過保護」だという言われ方をしてしまいます。
過保護ということは、悪いことなのでしょうか?
「心配しても、きりが無い」と言われたりもします。
しかし、子供の事が大切であれば、心配はするものだと思います。
「心配するのは、親の仕事」だと思っています。
親が子供を心配することは、いくつになっても続くものです。それこそ親子である限り続くものです。
むしろ、全く心配しない親御さんは、子供に対する愛情が足りているのかな?と疑問に感じてしまいます。
「そんなことしなくたって、うちは大丈夫です」なんて言う親がいます。
大丈夫って誰が決めるのでしょうか?
事故であれば、どこであっても発生する可能性はあるわけです。
絶対に安全なんてことは、どこにいてもあり得ません。
だから、できるだけの対策は取るようにしています。できるだけ子供が危険にさらされないように、考えるようにしています。
親というものは、子供のことを心配する生き物です。それは、子供が成長しても変わりありません。
子供を見守る。それが親のあるべき姿だと思っています。
何もかも対応して、子供が自ら考える機会を奪うことがあってはいけません。
寂しくて辛い思いをするのは、自分です。子供が喜んでいるのであれば、それは親として幸せなことです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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