怒らないで叱る 感情的にならない育児で子供も親もハッピーになれる

子供を抱く父親

怒ると叱るの違いとは?

子育てをする上で感情的になることもあると思います。

しかし、子供を感情的に怒鳴ったりすることは子供にとっても親にとっても良くないことです。

僕が若くて、まだ子供もいなくて、結婚すらしていない頃に見たテレビドラマの中で子育てをしている主人公パパが「絶対に子供を叩いたり、怒鳴ったりしてはいけない。言葉で言って分からせればいい。それでも分からないなら、分かるまで何度だって言って聞かせればいい。」と言っていました。

あまりに印象的で僕の育児のバイブルとなっています。

「怒る」というのは感情的に子供にぶつかっていくことです。親が腹が立った気持ちを相手に発散させることです。

「叱る」というのは子供が悪い方向へ行くことを修正してあげることです。子供を良い方向へ導いてあげることです。

何が違うのでしょうか?

「怒る」は自分が主体です。自分の感情を抑えられずに相手に向けて吐き出してしまうことです。

「叱る」は相手が主体です。相手のためになることは何かと考えて、相手にとって良くなるように導くための行動です。

「怒る」は親のため。「叱る」は子供のため。

怒ると子供は言うことを聞いてくれる?

子供が言うことを聞かないときに、ムカッとして感情的に怒鳴ってしまう。または、手が出てしまうなんてことがあるかもしれません。

確かにその時は子供は言うことを聞いてくれるでしょう。

でもそれは、子供にとって怖いから言うことを聞くだけ、子供が「こうしたほうがいい」と理解して言うことを聞いているわけではありません。それでは根本的な解決にはなりません。だって子供はなにが正しいことなのかを理解できていないのですから。怒られるからしているだけ、どうしてそれをするのかは分かっていません。

それだと怒る人がいない時には、同じことを繰り返してしまいます。

子供は親の顔色を伺いながら行動するようになるでしょう。

小さな子供にとって大人である親は大きな存在です。その大きな人から叩かれる、怒鳴られるなんてことは、どれほど恐怖な出来事でしょうか。

絶対に子供を叩いたり、怒鳴ったりしてはいけません。

「これが、うちのしつけです」?

それは「しつけ」とは言いません。「虐待」といいます。

叩いたり、怒鳴ったりしないと子供にいう事を聞かせられないなんてことはありません。

ちゃんと優しく言ってあげればいいんです。それでも分からないならもう一回言ってあげればいいんです。それでも分からないなら、分かるまで何度だって言って聞かせてあげればいいんです。

それが面倒くさいから、その場しのぎで怒って言うことを聞かせようとしてしまいます。そのほうが親は楽だからです。

育児に楽なんてありません。育児において気を付けてほしいことは、何か子供に対しての行動をしない理由が「面倒くさいから」にならないようにということです。

「面倒くさいから、抱っこしない」「面倒くさいから、一緒に遊ばない」

そうではなくて、何が子供にとって良いことかを考えて行動するべきです。

悩み
悩む子供

子供の為にすべきことは「怒る」ことではない

子供の為に叱る。

いけないことをした子供に対しては叱るということも必要です。

その時には、「どうしていけないのか?どうすれば良かったのか?」をちゃんと教えてあげてください。子供が理解できるまで何度だって。

例えば、子供がベッドの上で飛び跳ねていたとします。

「やめろ!」と怒鳴れば、子供は飛び跳ねるのをやめるでしょう。

でも、どうして飛び跳ねてはだめなのかは分からないままです。次からは怒られるから飛び跳ねないようにしますが、どうして飛び跳ねてはダメかは分かっていないので、親の見ていない友達の家ではベッドで飛び跳ねているかもしれません。

そうではなくて、ちゃんと理由を説明してあげましょう。

「ベッドは寝るためのものです。飛び跳ねるとベッドが壊れるかもしれない。ベッドが壊れると寝る場所がなくなってしまい、困ってしまうからベッドで飛び跳ねてはいけません。」というように。

叱る時には「なぜいけないのか?」をちゃんと説明してあげれば、子供もいけないことが理解できるようになります。それを積み重ねていくうちに何がいけなくて、何がいいことかを考えられるようになります。

怒ることを「しつけ」と勘違いしている家庭では、子供は親たちの顔色をうかがうようになってしまいます。親に怒られないように行動します。彼らにとっては「何が正しいか」が判断基準ではなくなってしまいます。

子供たちが何が正しいかをちゃんと考えられるように、子供のうちから怒らない育児をおすすめします。

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