赤ちゃん言葉は使わないほうがいい?僕が子供に赤ちゃん言葉を使う理由

辞書を読む少女

教育熱心な親御さんの中には、「赤ちゃん言葉は使わないほうがいい」と考えている人がいます。では、そういった親御さんは、どうして使わないほうがいいと思うのでしょうか?

僕は自分の子供が小さい頃に、赤ちゃん言葉を気にせず使っていました。それは「使わないほうがいい」という意見を知らなかったわけではなくて、そういった意見があることを知ったうえで、自分なりに考えて、あえて使う方を選んでいたわけですが、僕が赤ちゃん言葉を使っていた理由をお伝えしたいと思います。

これから赤ちゃんを育てる親、現在育てている親の参考になればと思います。

赤ちゃん言葉とは?

まず、ここでいう「赤ちゃん言葉」とはどういったものでしょうか?

例えば、車のことを「ブーブー」、ごはんのことを「まんま」、犬のことを「わんわん」といったようなものを言います。

このほかにも、いろいろな赤ちゃん言葉がありますが、基本的に大人同士では使わない言葉ですね。

赤ちゃんから幼児期の、言葉を学習する前の段階で使用することが多いかと思います。

ごく稀に、相手に甘えたい恋人同士が使っている場合がありますが、愛する人の前では、赤ちゃんのように純粋な心になってしまうからでしょうか?

赤ちゃん言葉を使わないほうがいい理由

さて、教育熱心な親の中には、こういった「赤ちゃん言葉」を使わないほうが良いとする考え方をしている人がいます。

こうした人達の「使わないほうが良い」理由ですが、よく言われるものとして、

「赤ちゃん言葉はやがて使わなくなる言葉であるため、覚えても意味がない」

「赤ちゃん言葉を覚えた後で、正しい言葉を覚える必要があり、2度手間になる」

といった意見が主であると思います。

確かに、この理由は一見、理にかなっているように思われます。

赤ちゃん言葉は大人になったら使わないものですので、使わなくなることが分かっている言葉を覚えることは無駄な努力であるように思われます。

一部のコアなファンの中には、大人になっても「赤ちゃん言葉」を使用する人がいますが。

そして、同様に、最終的に正しい言葉を覚える必要があるのであるから、赤ちゃん言葉を覚える時間があれば、最初から正しい言葉を覚えるようにすれば、学ぶ効率がいいように感じます。

なるほど、赤ちゃん言葉を否定する理由は、こうして見ると「効率的でない」という所に焦点が置かれているようですね。

僕が赤ちゃん言葉をあえて使う理由

冒頭でもお伝えしたとおり、僕は育児をする上で「赤ちゃん言葉」を使用していました。

先ほどの「赤ちゃん言葉を使わない理由」で説明した理由について、理解したうえで、あえて「赤ちゃん言葉」を使うという選択をしたのですが、「使う選択」をした理由を説明したいと思います。

まず、使わない理由である「効率的か、効率的でないか」という部分に対してですが、育児をする上で「効率的」というものを求めすぎるのは危険だと考えます。

子供はいろいろと経験をするなかで、自分の中に知識や体験が蓄積されて、成長をしていきます。子供にとっては、遠回りだとしても、その経験をすることが為になるものです。

そういった面からは「効率的」という言葉は、真逆の位置にいるものになります。

効率的を最優先するのであれば、子供には何もさせないで、大人がやってあげたほうが、効率がいいに決まっています。でも、それでは子供の成長はありませんよね。

子供が自分で箸を使って食事すると時間がかかるから、全部、親が食べさせてあげていると、その子供はずっと箸が使えないままです。

「でも、覚えなくてもいいものを覚えるのは無駄じゃないのか?」

確かに、そういった考えもあるかと思います。

では、例えば、「三輪車なんて、大人になったら乗らないのだから、最初から自転車に乗せればいい」なんてことになるでしょうか?

何事にも、その成長に合わせたものが大切だと考えます。

赤ちゃんや幼児が「赤ちゃん言葉」を使うのは、それが使いやすいからです。なかなか、まだ言葉を発することに慣れていない、幼児にとって、発音しやすい、そして、覚えやすい言葉であるのです。

それを、発育段階を無視して、最初から正式な言葉を覚えさせようとしても、子供にとっては難しいものです。そうなると、言葉を発するということ自体が難しくなってしまいます。

幼児期、特にこういった言葉を覚えたての頃には、いろいろと発音して、親子でコミュニケーションを取ることが脳の成長にも刺激になり、いいことです。どんどんと言葉を発するためにも、赤ちゃん言葉を積極的に使うべきです。

このような考え方から、僕は子供が赤ちゃん~幼児期の間には、赤ちゃん言葉を積極的に使っていました。

赤ちゃん言葉は本当に無駄なのか?

では、赤ちゃん言葉を使うことが本当に無駄なことなのかについて、考えていきたいと思います。

まず、結論から言いますと、僕は子供にとって、無駄になんてなることはないと考えています。

その理由ですが、

先ほどもお伝えした、成長段階に合った言葉を使うことで、積極的に会話ができるようになるということです。

そして、赤ちゃん言葉を覚えて、さらにその後、正式な言葉を覚えることで、2度手間になるという意見ですが、こちらについても、成長という見方をした時には、むしろ効果があると考えます。

どういうことか?

2度手間ということは、2倍学習する機会があるということです。

1つの事柄について、2回言葉を学習することができます。

こういったことからも、赤ちゃん言葉を使うという事は、よりそのことに関する理解が深まることになるでしょう。

遠回りをした方が、より多くの体験をすることができるということです。

僕の子供たちも、赤ちゃん言葉を使って、育ててきましたが、言葉でのコミュニケーションがしっかり取れていたおかげか、言葉を覚えるペースが早かったように思います。そして、しっかりと親子で会話ができる子供に育っています。

子供にとって無駄なことなんてありません。というよりは「無駄なこと」が、有意義な体験となって成長をしていくと言えるでしょう。

これって大人になっても一緒かもしれませんね。

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