子供より大人の方が偉いと思っているのは勘違い 子供に対して敬語で話しかける理由

皇帝の像

子供は大人に対して敬語を使って話します。

小さい子供は、まだ敬語とかが分からなくて、敬語を離せない場合もありますが、小学生くらいになると、大人に対して敬語(です。ます。)を使って話すようになるかと思います。

逆に、大人は子供に対して、ため口で話すことが多いかと思います。

自分の子供にだったら、なおさらですね。

僕は、子供に対しても敬語で話しかけるように心掛けています。

ここでいう敬語とは、いわゆる丁寧語のことです。~です。~ます。といった言葉使いのことですね。

それは、僕なりに考えがあってのことなのですが、どうして子供に対して敬語を使うのか?をご紹介したいと思います。

そもそも敬語とは、どういった相手に使うのか?

敬語を使う相手は、目上の人ですよね。

自分より偉い人であったり、立場が上の人に対して使います。

会社の上司や先輩であったり、学校であれば先生や先輩に対して使うかと思います。

丁寧語となると、常識ある大人であれば、友達といった親しい間柄ではない大人に対しては、誰にでも丁寧語で話すのではないでしょうか?

中には、そんなに親しくないのに、ため口で話してくる大人もいますが、距離感が違って戸惑ってしまいます。あれ?あの人と友達だったっけ?なんて思ってしまいます。

こうして考えると、丁寧語であれば、広く多くの人に対して使っているということですね。

子供に対しては敬語を使わなくてよいのか?

ところが、多くの大人は子供に対して丁寧語を使いません。

大人が子供に対して話しかける時には、ため口で話す人がほとんどのように感じます。

それはなぜでしょうか?

大人の方が立場が上だから?

大人の方が偉いから?

大人の方が年齢が上だから?

確かに、これらの理由から大人は子供に対して敬語を使わなくてよいと言われれば、納得できるような気がしますね。

しかし、待ってくださいよ。

これらの条件は、相手が大人の場合でも当てはまるのでしょうか?

先ほど説明したとおり、丁寧語であれば、親しい間柄の相手以外には全員に対して使っているはずです。

会社では、上司も部下に対して、丁寧語で話しますよね。

初対面の人が年下であっても、丁寧語で話します。

たまに初対面でも年下と分かった途端に、ため口で話してくる無礼者もいますが、それは例外的な人類みな兄弟的な感覚の人です。

このように、大人に対しては丁寧語で話すにもかかわらず、子供に対しては丁寧語を使わないのです。

鳥かご

子供は下で、大人は上なのか?

それでは、子供より大人の方が偉いのでしょうか?

当然、子供よりも大人の方が年齢が上です。当たり前ですね。

子供よりも大人の方が知識がありますし、より多くの物事を理解しています。

まれに天才子供がいて、大人顔負けの知識を持っていることもありますが。

しかし、果たしてそれだけで、優劣をつけてもいいものでしょうか?

子供も大人も同じ人間です。

子供である前に、一人の人間として扱うべきだと思います。

ですから、僕は子供に対しても、丁寧語で接するように心掛けています。

年上だから偉いなんて事はないと思うからです。

知識があるから偉いなんて事はないと思っているからです。

相手は、子供である前に、人間です。

大人だろうと、子供だろうと、同じように接するべきだと考えています。

子供扱い、大人扱い

こうした、子供に対して丁寧語を使わないという対応は、言ってみれば、相手を子供扱いしているということです。

相手は子供だから、子供扱いするのは当然ですよね。

でも、ちょっと待ってください。

実は、多くの大人が、子供への対応を「子供扱い」と「大人扱い」を使い分けています。

例えば、子供にしてほしくないことがあった時に、

「それは大人になってから」

というように、たしなめていませんか?

子供に難しい質問をされた時に、

「大人になったら分かるよ」

と言って、ごまかしていませんか?

でも、子供がわがままを言った時には

「もっと大人になりなさい」

と言って叱っていませんか?

このように、その時の状況によって、「子供扱い」と「大人扱い」を使い分けている大人が多いのではないかと思います。

しかし、この使い分けは多くは、大人にとって都合のいいように使い分けられています。

それってズルいですよね。

僕は、この「子供扱い」と「大人扱い」を、子供にとって都合のいいように使い分けるべきだと思っています。

つまり、子供にとって難しいことや、未熟なことについては、「まだ子供なんだから仕方ない」という対応をします。

逆に、子供に対する態度であったり、立場を考える時には、大人と同様に一人の人間として扱います。

こうして、子供を一人の人間として対等に扱うことで、子供は自己肯定感が高まります。自分を認めてくれていると感じるようになります。それはお互いの信頼関係でもあります。

知らず知らずのうちに、子供を見下していませんか?

この機会に、子供に対する態度を考えてみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございます。

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