子供の宿題に親がどこまで関わるべきか?無関心も過干渉も子供には悪影響

本読み

僕の住んでいる地域の小学校では、子供の宿題に対して、親が関わる機会があります。

全国的にそうなのか?この地域だけのことなのかは分かりませんが、国語の宿題で教科書を声に出して読むというものがあります。

それは、子供が声を出して教科書を読み上げていくのを、親が聞いてあげて、「○」とか「△」といった評価をしてあげるというものなのですが。

その家庭ごとに、きちんと聞いてあげて、評価をしてあげるところや、適当に聞いているか聞いていないか分からない状態で、なんとなく○付けしてあげるところ。全く聞かないで、子供が勝手に○付けしているなど、差があります。

両親とも働いていて、なかなか子供の宿題に関わる時間がない家庭もありますので、全ての家庭において、同じように宿題に関わることはできないとは思いますが、子供の宿題への関わり方は、どのようにするのが正解なのでしょうか?

子供の宿題に関心を持つべき理由

僕たちが子供の頃に、宿題を親に見てもらって(聞いてもらう)、ましてや評価をしてもらうなんてことは無かったように記憶をしています。

今の学校の宿題は、家庭において、親が関わることを求めてくることが多いように感じています。

そして、一定程度の親は、それを面倒に感じているように思います。

確かに、夫婦共働きである家庭においては、仕事から帰って、家事をして、子供の宿題まで見てあげるとなると、なかなか時間を取れない場合もあるかと思います。

しかし、帰る時間が子供の寝ている時間になるなど、本当に時間が取れない場合を除いて、いくつかの理由から子供の宿題にはしっかりと関わることをお勧めします。

子供に宿題をすることの大切さを伝える

まず、一つ目の理由ですが、親が本気で宿題に関わることで、宿題の重要性を伝えることができます。

さきほどの、本読みの宿題を例にしますと。

子供が本読みをしているときに、親がちゃんと聞いてあげていないとどうでしょうか?

子供が本読みをしているのに、親がスマホをいじりながら、しっかりと聞いていない。

すると、子供にとって、本読みすることは、「どうでもいいことなんだ」と感じてしまいます。

それは、親の態度がそうだからです。

「しっかりと聞かなくてもいいこと」と親が考えていると思われてしまいます。

実際にそういった態度を取る親であれば、そう考えているのでしょうが。

それならば、子供も「ちゃんと読まなくてもいいこと」だと思ってしまいますよね。

本当に大切なことなのであれば、聴く方も本気で耳を傾けて聞いてあげるはずです。

逆に、子供が本読みをしている間、しっかりと耳を傾けて、子供の方を見てあげて、聴いてあげているとどうでしょうか?

子供も、本読みをすることが、親にとっては重要なことだと感じてくれます。

これは、他の宿題でも言えることで、親がその宿題に対して向き合う姿勢で、子供に対して、親がその宿題を重要と考えているかどうかを伝えることができます。

そして、それは子供にとっても、宿題を重要と考えるかどうかに繋がっていきます。

子供の学習状況を確認することができる

子供の宿題に関わるということは、子供の学習に対する態度や、習熟度を知る機会になります。

学校で学習しているものと、必ずしも一致はしませんが、宿題への取り組み方で、ある程度の勉強に対する取り組み方を知る手掛かりにはなると思います。

スパルタな親だと、家ではいい子で勉強しているという可能性もありますが。

子供の宿題に関わることで、子供の不得意なところを知るきっかけになる場合もありますし、どれだけ真剣に学習に取り組んでいるかを知ることもできます。

宿題に関わるなかで、子供とのコミュニケーションが生まれ、学校での学習について聞き取ることもできるかもしれません。

そうした中で、いかに子供の苦手を潰していくか、得意を伸ばしていくかということを家庭で考えることもできるはずです。

そして、そうした情報は子供の将来を考えるうえでも重要になってきます。

子供に対する興味を示すことができる

子供の宿題に積極的に関わるという事は、子供からしてみれば、自分の事に興味を持ってくれているという事になります。

子供の宿題は、子供の学習であり、子供の将来につながることです。

子供の宿題に関心を持つということは、子供の将来に関心を持つということです。

逆に、子供の宿題に無関心でいると、子供は、「自分の将来のことに関心がないのかな?」と感じてしまいます。

それは、やがて、子供自身に興味がないのでは?と子供が感じてしまうようになってしまいます。

そうなると、宿題だけではなくて、何に対しても、「この親は聞いてくれない」と思われてしまうことになります。

逆に、普段から子供の言葉に耳を傾けてあげている親は、宿題に対しても関わるようにしているはずです。

フリだって構いません。子供の宿題に関心がある態度を見せてあげてください。

それは、子供にとって、「親が自分に対して関心を持ってくれている」ということになります。

それは、子供に安心を与えるということです。

父と子

子供の宿題は親の宿題ではない

ここまで、子供の宿題に対して、親が関わるべき理由を説明してきましたが、過干渉はいけません。

夏休みの自由研究の宿題などで、よく「これって親の宿題だよね」と嘆いていらっしゃる親がいますが、宿題はあくまで子供の宿題です。

まあ、自由研究となると、準備物や作業で親が手を貸してあげることが多くなるので、そういった発言をされているのでしょうが。

たまに、そういった時に、親がアイデアまで出してあげて、ほとんど親が考えているような状況を見かけますが、それだと、宿題の意味がありませんよね。

学習は本人が自分で考えてするから意味があるんです。

宿題は「子供の宿題」です。決して「親の宿題」ではありません。

宿題に対して、子供がつまずいている時に、サポートやヒントを与えてあげるくらいはいいでしょうが、親が自ら考えて答えを出してしまうのは、過干渉です。

決して、子供のためになりません。

「宿題を提出できないことがかわいそう」?

いえ、自分で何も解決できない大人になることの方がかわいそうです。

あなたは、子供が困っている時に、常に隣にいて助けてあげるつもりですか?

子供が大人になって、社会人になって、会社で失敗しそうな時に、子供の代わりに働いてあげるつもりですか?

そこまでの覚悟があるのであれば、宿題を代わりにやってあげることもいいかもしれませんが、高確率で子供よりも先に、あなたがこの世界から巣立っていくことになるはずです。そのあとのことまで考えていますか?

子供が大人になってから、大人でなくても、高校生や大学受験といった困難にぶつかる時のことを考えたら、宿題を提出できないくらい、なんてことはありません。

それくらいの失敗は今のうちにしておいて、それを経験に成長していけばいいのではないでしょうか?

大切なのは、子供が自ら考えて、チャレンジすることです。

逆に親がサポートできるうちに、いっぱい自分で失敗させてあげましょう。サポートは失敗してからでも遅くありません。

親という感じは、木の上に立って見ると書きます。

親は、子供を見守ってあげるくらいがちょうどいいのです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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