子供を注意する前に親はちゃんとできているの?自分のことは棚に上げてだと説得力がありません

人形

親であれば、子供に対して「しつけ」をする必要があります。

子供が悪いことをした時には、注意をして改善させるようにしたいものです。

また、子供が良い行動を取れるように導くことも、親の務めだと言えますね。

でも、ちょっと待ってください。

子供に対して、「ああしろ」「こうしろ」「あれはだめ」「これはだめ」と言う前に、言っている親自身は、正しい行動がとれているのでしょうか?

注意している親が、ちゃんとできていないと、説得力がありませんよね。

親がちゃんとできていないよくあるパターン

嘘をついてはだめ

子供に対して、「嘘はだめ」と教えていませんか?

自分たちも、子供の頃には「嘘をついてはいけない」と教わって、育ってきたかと思います。

ですが、私たち大人はどうでしょうか?

むしろ大人になるほどに、嘘をつくようになっているのではないでしょうか?

子供に対しても、相手が子供であることをいいことに、嘘をついていませんか?

子供は純粋なので、簡単に騙されてしまいます。

そして、「大人は嘘つきだ」ということを学んでいくのです。

やがて、「嘘はだめ」ということが嘘だということに気づきます。

そうすると、子供の嘘をつくようになっていきます。

仕方ありませんね。大人が子供を騙しているのですから。

ちなみに、子供が嘘をつくようになるというのは成長の証ですので、むしろ喜ばしいことです。嘘というのは、しっかりと想像力を働かせて、頭の中で整合性を取るようにしないと、つけないものです。我が子も嘘をつくようになったのだと、成長を祝ってあげてください。

「嘘はダメ」と言うのであれば、少なくとも子供に対しては、嘘をついてはいけません。

僕は子供に対しては、絶対に嘘はつかないようにしていますし、守れない約束はしないようにしています。

「日曜日は動物園に遊びに行こうね」→当日「やっぱり忙しくなったからやめておこう」

これも立派な嘘です。子供にとっては騙されたと感じます。

悪口を言ってはいけない

悪口はいけません。

子供であれば、お友達やクラスメートの悪口を言うこともあるかと思います。

そうすると、親は「そんなこと言ってはいけないよ」と注意するのではないでしょうか?

では、大人はどうでしょうか?

人の悪口を言わない大人なんて、なかなかいないかもしれません。

近所の人で気に入らない人・会社の嫌な上司・いじわるな親戚

そういった人達のことを、悪口を言ってはいませんか?

子供に対して言っていないとしても、子供はよく聞いていますよ。

たまに小さい子供なのに、口が悪い子供を見かけると、親の言葉を真似していることがあります。親が暴言を吐くようだと、子供もその言葉を真似してしまいます。

子供の前では、丁寧な言葉遣いを心掛けたいものです。

しかしながら、大人になると、社会に出て、いろいろな人と関わるようになります。性格的にあわない相手とも関わらなくてはならないというシチュエーションもあり得ます。

そうなると悪口の一つも言いたくなるかもしれません。

しかし、それは、子供のいないところで言うようにしましょう。

子供は親の言葉をよく聞いているものです。聞いていないようで、聞いているものです。

僕も子供の前では、人の悪口は言わないように心掛けています。

というよりは、人の悪口は言いませんね。人のことを気にしても、自分にとって何も得るものはないと考えています。

また、子供に対して「悪口はいけない」ということを強調しすぎると、仮に学校などで、いじめみたいな嫌な思いをしたときに、言いづらいということになる可能性もあります。

「悪口」と「嫌な気持ちになったこと」は違いますので、その辺りを気を付けて、子供の言うことに耳を傾けるように心掛けてください。

悪口を言うのではなく、「こんなことがあって嫌な気持ちだった」ということを聞き出すようにしてあげれば、そういう事態を見逃さないことになるかと思います。

口を塞ぐ

人が嫌がることをしない

これも、先ほどの悪口は言わないというのと、繋がる部分もありますが、相手が嫌がるようなことはしてはいけないと我が家では教えています。

子供は特に、相手にちょっかいを出して、嫌がることを楽しむなんてことがありますよね。

我が家でも、お兄ちゃんが弟に対して、ちょっかいをかけて、弟が嫌がるのを楽しんでいることがありますので、その時は注意をしています。

子供ができてから改めて見ると、テレビのバラエティー番組なんてものは、こういった、人の嫌がることを楽しんでいるというものが多いことに気づかされます。当然、そういったことがダメだと理解している大人が見るのにはニーズがあるのでしょうが、子供が見るものは選ぶようになります。

さて、こちらも同様に、大人はちゃんとできているか?です。

大人が子供をからかうことは、よく見受けられます。

これも、純粋な子供をからかって、反応を楽しむということなのですが、子供が嫌がっているのであれば、それはいけないことです。

「ちょっと遊んでいるだけ」

そんなことはありません。それならば、子供が友達や兄弟に対して、ちょっかいを出すことも同じです。大人は良くて、子供はダメなんてことは説明がつきません。

まず、相手が嫌がっているのであれば、アウトです。相手が楽しんでいる。喜んでいる。というのであれば、それは遊びと言ってもいいと思いますが、相手が嫌がって、自分だけが楽しんでいるのは、ただの嫌がらせです。

好き嫌いを言わない

食べ物に関することですが、食事を残さず食べるようにしつけるということはあるかと思います。

好きなものばかり食べて、嫌いなものは残していると、成長期に必要な栄養素が偏ってしまうことも考えられます。

食べ物は好き嫌いなく、まんべんなく食べて欲しいものですね。

しかし、大人でも嫌いなものがないなんて人はいるのでしょうか?

子供に対して、「残さず食べなさい」と言っておいて、親が嫌いなものを残していると説得力がありませんよね。

好き嫌いをするなと言うのであれば、親も好き嫌いをしてはいけません。

親も好き嫌いをせずに、何でも食べることがベストですが、難しい場合は、子供の前では嫌いな食材は出さないように気を付けましょう。

まあ、親の嫌いな食べ物は、通常、食卓に並ぶことは無いとは思いますが。ちなみに、僕は食べ物に好き嫌いは無いので、何でも食べられます。基本的に食べるものがあることに感謝するという考え方です。そのため、本気で子供に対して、堂々と好き嫌いはいけないと注意することができます。

お菓子は食べてはいけない

これは、主に幼児のころになりますが、甘いものは食べささないように気を付けている家庭もあるかと思います。

小さい頃の子供は、成長期で栄養を必要としていますが、まだ胃が小さく、一度に食べられる量に限りがあります。

そういった中で、お菓子のように甘いものを食べると、満腹になってしまい、必要な栄養素が摂れないことになってしまいます。

そのため、小さい頃はお菓子を与えない。与えるとしても幼児用の甘さを控えめにしてあるものという家庭もあるかと思います。

そんな中で、大人がお菓子を食べていると、子供は自分も欲しくなってしまいます。

ですので、僕は子供にお菓子を食べささない期間は、子供の前ではお菓子は食べないようにしていました。

おかげで、子供も特にお菓子を欲しがることもなく成長してくれました。

挨拶をちゃんとする

おはようございます。行ってきます。ありがとうございます。さようなら。ごめんなさい。

挨拶をちゃんとするように、子供に対して教えていますか?

その前に、大人はちゃんとできているでしょうか?

子供よりも、むしろ大人の方がちゃんと挨拶ができない人が多いのではないでしょうか?

大人が元気よく挨拶するのは、少し恥ずかしいと感じていませんか?

それなら、子供だって一緒ですよ。

ちなみに、大人はプライドが高いので、間違ったことをした時に、「ごめんなさい」とちゃんと謝れる人が少ないように思います。

子供に対しては、悪いことをした時には、「謝りなさい」と注意しているのに、いざ大人が間違ったことをした時には認めたがりません。

それはフェアではないですよ。

大人が間違ったことをしたことを、子供に見られるのが恥ずかしいと思っていますか?

違います。

大人でも間違った時には、ちゃんと謝るという手本を子供に対して示すべきです。

そうでないと、子供は、「大人になったら、謝らなくていいんだ」と間違った考えを身につけてしまいます。

ちゃんと謝れる大人を子供に見せてあげてください。

大人は良いは説明がつかない

どうでしょうか?

みなさんも子供の手本となる行動がとれているでしょうか?

基本的に、子供に対して、こうしなさい。これはダメ。と言っていることは、大人も守るべきです。

子供には言っておいて、自分ができていないと、全く説得力がありません。

大人だから良い。なんてことは通用しません。

子供も、自分がちゃんとできていない大人に注意されたって、本気で言うことを聞こうとは思えないでしょう。

子供に対して、こうあるべきという、しつけをする時には、自分の行動を振り返ってみてください。

果たして、あなたは、子供の手本となれる行動ができているでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございます。

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