子供と車でお出かけした時に、小さい子供であれば、チャイルドシートで眠ってしまっていて、少しだけ買い物をする間に、子供を起こすのはかわいそうだから、子供を車内に残したままで、買い物に行こうかと思ったことはありませんか?
「少しの時間だから」「気持ちよさそうに寝ているから、起こすのはかわいそう」「子供を連れて出ると落ち着いて買い物ができない」
いろんな理由から、子供を車内に置き去りにしてしまおうか、迷ってしまう親がいるのではないでしょうか?
果たして、どれくらいの時間であれば、子供を車に残しておいても大丈夫なのでしょうか?
目次
絶対に子供を車内に置き去りにしてはいけない
まず、結論から言うと、車の中に子供だけを残して、出てしまうことは、絶対にいけません。
どんなに少ない時間だとしても、小さな子供を車に残しておいては、命に係わります。
熱中症の危険性
まず、夏場であれば、熱中症の危険があります。
実際に車に置き去りにしたことで、幼児が死亡してしまう事例はニュースでも目にすることがあるかと思います。
車を運転していれば、夏場の車内の温度上昇は経験したことがあるかと思います。
夏場に車を駐車して、ほんの数十分でも経過してから、社内に戻ると恐ろしいほど車内が暑くなっていますよね。
最近では、アイドリングストップの車も増えてきています。アイドリングストップ中はエアコンが停止する場合が多いので、信号待ちでエンジンが切れてしまうと、その少しの時間だけでも、夏の温度上昇が凄まじいことが経験できるかと思います。
また、冬場でも天気がよい時は、日差しが窓から入り込んで、車内の温度は暑くなるときもあるかと思います。
このように、エアコンの止まっている車の中は赤道直下の暑さになっています。
そして、小さい子供は体が小さいため体温調節が大人ほどできません。熱中症の危険性は大人よりも子供のほうが高いのです。
さらに、小さい子供は意識的に水分補給ができませんので、熱中症を防ぐために水分補給をするなんてことは難しいものです。
こういったことから、子供を車内に置き去りにした場合は、熱中症の危険が高まります。
場合によっては、命に係わる事態になることも、多いにあり得ます。
車の事故
では、エンジンをかけっぱなしにして、エアコンをつけたままではどうか?
まず、エアコンを付けていても、天気や日差しの状況によっては、車内の気温上昇は抑えられない場合があります。
特に夏場であれば、エアコンを付けても車内が暑いなんて経験もあるかと思います。
それよりも、エンジンをかけっぱなしということは、車が動く可能性があるということです。いくらシフトをパーキングにして、サイドブレーキをかけているとしても、車に置き去りにされた子供が何の気もなしに、車を操作して、車が動き出してしまうという可能性があります。
そんなことあり得ない?本当に言い切れますか?
子供しか乗っていない車が動き出してしまったら。考えただけでもぞっとしますね。
どこかにぶつかってしまうかもしれない。道路に出てしまったら、他の走行中の車と接触してしまうかもしれない。
場合によっては、大きな事故になってしまうかもしれません。
さらには、歩行者を轢いてしまうかもしれません。歩行者をケガさせてしまったら?さらに歩行者の命を奪ってしまったら?
親の不注意で、子供を殺人者にしてしまうかもしれませんね。
連れ去られてしまう
子供だけで車内にいた場合、悪意を持った人間からすれば、それは格好の餌食かもしれません。
小さな子供だけであれば、連れ去らうことは容易なことです。
さきほどのように車のエンジンをかけている場合は、車ごと連れ去られてしまうかもしれません。
鍵をかけているから大丈夫?
外から丸見えの車内で、子供だけで残されている時に、ドアのロックがどの程度有効でしょうか?
外から「ドアを開けて」と言われて、開けないでいられるでしょうか?
いくら、勝手に鍵を開けないと教わっていたとしても、悪意を持った人間は、あらゆる手段を使って、あなたの子供を連れさらおうと考えます。
「お母さん(お父さん)に頼まれたんだ。一緒にお母さん(お父さん)のところに行こう」
「お母さん(お父さん)のお友達だよ。ちょっと出てきてくれないかい?」
小さい子供が、どこまで警戒できるでしょうか?
もし、それでドアを開けてしまったら。
本当に子供のためを考える
「でも、気持ちよさそうに眠っているから、起こすのはかわいそう」
本当にそうでしょうか?
僕が最も優先するべきだと思うのは「命」です。
子供の命を守ること。それ以上に優先すべきことなど、ひとつもありません。
何においても、命が優先されるべきだと考えます。
眠っているのを起こされるよりも、車に置き去りにされて命が危険にさらされるほうが「かわいそう」です。
子供の生命を守ること。それが何よりも大切です。
育児をしていると、「子供のため」ということを勘違いしている人が見受けられます。
車の中で眠っているのを、起こさない。
これは、子供のためでしょうか?
確かに、一度眠ってしまったものを、再度起こすということは、子供の睡眠にとっても良くないでしょうし、起こした時に不機嫌になってしまうかもしれません。
それって子供のためですか?
例えば、朝、子供が眠っている時に、幼稚園やこども園に通うとして、眠っているのを起こすのがかわいそうだからって起こさないのでしょうか?
それは起こしますよね。
つまり、車で眠っている子供を起こさないのも、こども園に行く子供をを起こすのも、親の都合で決めているのです。
決して「子供のため」ではありません。
それは、「親のため」です。
親が車から出て、買い物なりといった用事を済ます時に、子供が寝たままでいてくれるほうが都合がいいのです。
それを「子供がかわいそうだから」と言い訳をして、正当化しているだけです。
車に置き去りにされるほうが、よっぽど「かわいそう」です。
本当に「子供のため」と思うのであれば、より「子供のため」になる行動をするべきです。
ではどうすればよいのか?
子供を車に置き去りにしないためには、どうすればよいのでしょうか?
子供も一緒に車から出る
まず、車で子供と一緒に出掛けた時には、子供だけで車内に残らないように、大人が車の外に出るのであれば、子供も一緒に連れて出ます。
子供が寝ていれば、当然起こします。
ベビーカーや、抱っこすることで、眠ったまま連れて行けるのであれば、それでもいいと思います。本気で「起こすのがかわいそう」と思うのであれば、僕は抱っこして連れて出ています。
仮に子供が車に残ると言っても、一緒に大人が残れない場合には、連れて出ます。
どんなに駄々をこねても、連れて出ます。
いう事を聞かないのであれば、一緒にお出かけができないと伝えて、理解させます。
ここで大切なのは、言う事をきけないのであれば、一緒にお出かけできないと伝えるからには、それは守らないといけないということです。言葉だけでは、何の意味もありませんし、子供はその辺りは判断します。これに限ったことではないですが、良いことも悪いことも有言実行しないと意味がありません。
大人が一緒に車に残る
大人が複数いる場合は、誰か一人は子供と車に残るようにします。
子供が眠っている時には、こちらの方が一般的な対策になるかと思います。
ただし、あくまで大人が複数で出かけている場合に限りますが。
僕も家族で出かけた時には、夫婦どちらかが車で留守番をしていました。
場合によっては、夫婦が順番に車に残って、片方が用事を済ませるなんてことも。
出かけない
最後の手段です。
どうしても、子供を車に残さないと外出できないのであれば、出かけません。
というより、車で出かけてはいけません。
車で外出できるのは、ちゃんと子供の安全を守れるようになってからです。
「そんなこと言ったって、買い物はどうすればいいんだ!?」
大丈夫です。今やどんなものでも通販で買える時代です。
買い物に行けないのであれば、持ってきてもらいましょう。
まあ、子供と車で出かけておいて、一緒に車から連れ出すような覚悟もないうちは、家で子育ての経験値を蓄えておけばいいのではないでしょうか?
先ほどもお伝えしたとおり、全ては子供の命が優先されるべきです。親の都合は二の次です。
たまに、車に置き去りにされた子供が命を落とすというニュースを見ては、やるせない気持ちになってしまいます。
親の都合で、命を落とす子供がいるのです。
逆に言えば、親が自分の都合を優先させなければ、守れた命があったということです。
全ての親は、親になった時から、子供を授かった時から、自分の都合だけで生きてはいけない立場になっています。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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