どうも、子供の撮影に富士フイルムのミラーレスカメラX-T20を購入したのですが、その後、追加で望遠ズームレンズであるXC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIを購入したので、レビューがてら、どうしてこのレンズを選んだのかを紹介したいと思います。
目次
どうして望遠ズームレンズを購入したのか?
前回ミラーレスカメラを購入したときの記事でもお伝えしたのですが、ミラーレスカメラや一眼レフカメラといったレンズ交換式カメラを購入するからには、やはりレンズを交換してこそ、その真価を発揮するものです。
レンズ交換式カメラでレンズを交換しないのは、例えれば飲み放題のドリンクバーでドリンクをおかわりしないようなものです。
しかし、誰しも予算には限りがあるものです。「この棚のもの全部ください」といったノリで、「このカメラに付けられるレンズ全部ください」なんてことはできません。
できる人はそうしましょう。富士フイルムさんのレンズはどれも優秀なレンズばかりです。僕は使ったことのないレンズのほうが多いですが、きっとそうだと思います。
そして、僕も僕自身が使うことができる予算には限りがあります。おこづかいという名のシステムにより予算の上限が決められていますので、何でもレンズを購入するわけにはいきません。
必要最小限のレンズを選んで購入することになります。
単焦点か、ズームレンズか
そもそも、カメラ初心者だと「単焦点」って言われても「?」になってしまいます。僕もそうでした「単焦点ってなんだ?それうまいのか?」というレベルでしたが、カメラを購入するうえで片手間に勉強してみました。
逆にズームレンズっていうのはなんとなく分かるのではないでしょうか?
なんか遠くまで撮れそうなレンズかな?って感じですかね。ズームって言ったら、そんな感じがしますよね。
ズームレンズはズームできるレンズ
いや、当たり前みたいなことを書いていますが、文字通り、ズームレンズとはズームできるレンズです。
このズームできるということを厳密に言うと、焦点距離を変えることができるということなのですが、撮影するにあたっては、そんな単語覚えていなくても撮影できますので大丈夫です。
いわゆる、拡大、縮小ができることと思っておいてください。
コンパクトデジタルカメラで言う、○○倍ズームっていう感じですね。
ズームレンズというと、望遠レンズを思い浮かべるかと思いますが、少しでも拡大・縮小ができるものはズームレンズです。ですから、すごく近くを写すためのズームレンズというのも存在します。
望遠に対して広角といいますが、広い範囲が写せるってことですね。
つまり、写せる範囲を変えられるレンズのことをズームレンズと言います。
範囲の広い・狭いは問わず、写せる範囲が少しでも変えられるレンズということですね。
単焦点レンズはズームできないレンズ
そうなると、単焦点レンズというのは、ズームができないレンズということになります。
ズームできないレンズ?
初めてミラーレスカメラや一眼レフカメラを手に入れた人は、そう思うかもしれません。
コンパクトデジタルカメラであれば、ズームできるのが当たり前ですものね。
一部の画質優先のコンデジにも単焦点レンズが付いているものもありますが。
しかし、身近なものでいうとスマホのカメラも単焦点レンズですよね。
いや、私のスマホカメラはズームできるよ!
確かにスマホのカメラでも、画面を引っ張ったらズームできるかと思います。
実はあれって「デジタルズーム」といって、ただ単に同じ写真をトリミング(切り取り)して、画面を大きくしているだけなんですよね。
だから、画質が劣化します。写真を拡大コピーしている感じだと思ってください。
個人的にはデジタルズームって意味ないなって思っています。
それなら、撮った写真を後からトリミングすればいいんじゃないの?って思います。
写真データの容量を少なくできるというメリットはありますが。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、ようはズームレンズじゃないレンズを単焦点レンズと言います。
「それなら、ズームレンズだけでいいなじゃないか?」
なんて、思いますよね。
では、なぜ単焦点レンズがいいのか?
個人的には、画質に対してのコスパがよいからだと思っています。
同じ値段くらいの、ズームレンズと単焦点レンズを比べた時に、例外もあるかもしれませんが、だいたいは単焦点レンズの方が画質が良くなる傾向にあります。
特に単焦点レンズには、比較的明るいレンズが多いです。
明るいレンズっていうのは、光を多く取り込めるということです。これによって暗いところでもはっきりと撮影することができます。そして、うっとりするようなボケを作ることも容易になります。
ですから、同じ値段を出すなら、単焦点レンズの方が、綺麗な写真が撮れるようになれるということです。
2つ目のレンズに求めたもの
僕がX-T20を購入した時は、レンズキットといって、最初から一つレンズが付属しているものを買いました。
付属していたレンズは「XF18-55mmF2.8-4 RLM OIS」というズームレンズなのですが、このレンズの型式の18-55mmっていうのが、さきほどズームレンズのところで説明した焦点距離というものです。18mmから55mmの範囲で焦点距離を変えることができるということです。
焦点距離の説明はここでは省きますが、基本、近距離から、ちょっと離れたところを写すくらいの範囲ですね。部屋の中であれば、これくらいの範囲がちょうどいいと思います。
ということで、子供の撮影をするうえで、手持ちのレンズではカバーできないと考えたのが、遠くのものを写すことです。
子供が小さいうちはいいのですが、小学生くらいになると、運動会や発表会で撮影するには、手持ちのレンズでは少し心もとない。
特に運動会で、学校のグラウンドにおいて、保護者のテントから、子供を撮影するには望遠レンズは必須です。
というわけで、2つ目のレンズは望遠ズームレンズを購入することにしました。
富士フイルムの望遠ズームレンズ
僕が望遠ズームレンズを購入しようとしたときに、持っているレンズより望遠の範囲をカバーできる富士フイルムでのラインナップは次のとおりでした。
- XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
- XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
- XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
- XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II
このなかで、実際に僕が購入したのは4の「XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」なのですが、なぜこれを選んだのか?
安い!
一番の理由はこれに尽きます。(笑)
やはり、予算が限られている中で、値段は大きく影響します。
ところで、それぞれのレンズの型番を見てもらえれば分かるかと思いますが、僕のえらんだものだけ型番の始まりが「XC」で、ほかのレンズは「XF」になっているかと思います。
XCのレンズは富士フイルムの中でも廉価なシリーズで鏡筒というレンズのボディもプラスチックを使っており安っぽい作りとなっております。
XFのレンズは金属製で、しっかりとしたものが多いです。
他のレンズが7万~20万はするなかで、XC50-230mmは驚異の3万円台で購入できました。
圧倒的なコストパフォーマンス!
他のレンズを購入するなら、XC50-230mmが2本変えます!
2本要りませんが。
結構ズームできる
この4つを見てもらえれば分かるのですが、XC50-230mmの焦点距離、望遠側(一番望遠にしたことろ)で230mmというのは、4つの中で2番目に大きいものになります。
XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRの「400mm」というのは、憧れですが、いかんせんバズーカみたいな大きさと、値段も20万円ほどしてしまいますので、予算的に無理!
この値段は、僕のカメラ本体よりも高い!
XF100-400mmを除けば、他の高級レンズよりも実は望遠できるのです。
実は新しくその後「XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」というレンズが発売されています。とてもちょうどいい望遠レンズで魅力的ですね。値段はそこそこしますが、購入する時にこのレンズが発売されていれば迷ったかも!?
400mmほどの望遠ではありませんが、小学校の運動会で撮影するには230mmでも十分だと感じました。
軽い
先ほどの安っぽい作りという説明をしましたが、実はこれってデメリットばかりではないんです。
プラスチックを使っているから、レンズ自体が軽いんです。
望遠レンズはどうしても、大きく重くなってしまいがちですが、その中でも軽くできているというのは、持ち運びに便利ですし、実際に撮影するときにも楽です。
子供を撮影するにおいて、持ち運びしやすいというのは、絶対的なアドバンテージになります。
カメラが重いと、気軽に持っていこうと思えないからです。
そんなに明るくなくてもいい
さて、レンズの型番の「50-230mm」は焦点距離と説明しました。では「F4.5-6.7」のところなのですが、これは「絞り」といってレンズの明るさ(どれだけレンズが光を取り込めるか)を表しています。
数値が低いほうが明るいレンズなのですが、これでいうと「F4.5-6.7」というのは、他と比べるとちょっと暗めかなって思いますよね。
しかし、先ほど説明したとおり、このレンズの使用目的は主に運動会になりますので、天気のいい昼間の屋外になります。
そんな明るいところであれば、レンズが暗くても問題ないと判断しました。
発表会は体育館の中なので、ちょっと厳しいかも。個人的には許容範囲ですが。もっと明るいレンズだと、もっと綺麗に撮れるんだろうなとは思います。屋内で使用する機会が多い人は、もっとランクの上のレンズを購入してもいいかもしれません。
そもそもそんなに使わない
さて本末転倒ですが、望遠レンズって、子供を撮影するにおいては、使う機会は少ないんですよね。
先ほどのとおり、運動会や発表会といった、年に数回のイベントの時しか使いません。
しかし、必ず使うもの。
必ず必要だけど、頻度は少ない。
そう考えた時に、必要ではあるが、そこまで予算をかけるべきではないと判断しました。
そういったことから、最初の理由である「安い」という面を考慮して、僕は2つ目のレンズに「XC50-230mmF4.5-6.7OIS II」を選んだのでした。
頻度が少ない、年に数回であれば、先ほどのレンズが暗いということも我慢できる範囲かなと。
購入してみて大満足
実際に購入してみて、大満足です。やはり望遠230mmというのは程よいズームです。
運動会など、もうちょっと望遠側が欲しいなと思うことはありますが、やはり年に数回のイベントでこれ以上のコストをかけるのは予算的に厳しい。
コストパフォーマンスでいうと大満足のレンズですね。
しかし、購入した後で、子供が少年野球を始めたので、結構、出番が増えてしまいました。
ということで新しく発売された「XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」もちょっと気になっていますが、値段的には10万近いので少し予算的には厳しいなと思っています。
新しく発売されたXF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRも、とても良いレンズです。
もしも、予算が許すのであれば、そして望遠を使用する機会が多いのであれば、このXF70-300mmを買っておけば、間違いないと思います。
望遠側が230mmから300mmに伸びることで、230mmだと「もうちょっと寄りたい!」と思っていたところもカバーできます。
実際に望遠ズームを使用する頻度と、予算と相談しながら決めればよいと思います。年に数回のイベントのためだけに望遠ズームにお金をかけるのは、いかがなものか?
皆さんの子供撮影の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
子供を撮るならミラーレスがおすすめ!僕が富士フィルムのX-T20を選んだ理由