富士フイルムのミラーレスカメラX-T20を使っている僕が妻のX-A7を借りた感想

カメラマン

主に子供の撮影に、富士フイルムのミラーレスカメラX-T20を使っているパパさんです。

ちなみに僕のパートナーも同じく富士フイルムのミラーレスカメラX-A7を使っているのですが、A7はT20と比べると廉価版となっており、機能的にも劣っている部分があるのですが、実際にパートナーのカメラを借りて使う機会があったので、使用感を比較してみたいと思います。

撮影したシチュエーション

以前の比較した記事にも書いているのですが、T20は結構前に購入したということもあり、A7の方が新しい機種ということにはなります。

パートナーがミラーレスカメラが欲しいとなったときに、レンズも使いまわしできるし、何より、T20を使っていて、富士フイルムさんがお気に入りになっていたので、同じく富士フイルムさんのミラーレスカメラから、比較的安価で手に入るものを選んだのです。

両機を比較してみて、やはり発売時期による古さはあるにしても、価格的にT20の方が機能が優れているのは明らかでしたが、画質であるとか、A7が悪いものではないと思っています。

むしろ手軽に、スマホから移行するには、A7も良い機種なのではないかと思いました。

しかし、今回、がっつりとパートナーのA7を借りて撮影する機会があったので、普段使っているT20と比較すると、やはり機能的に劣っているなと感じる部分がありましたので、紹介したいと思います。

ちなみに撮影したシチュエーションは、我が子の少年野球の試合の様子を撮影するというものです。

こちらの少年野球クラブでは、当番で何人かがカメラマンをしているのですが、パートナーがする予定だった当日に、急遽、都合が悪くなり、ピンチヒッターで僕がカメラマンすることになりました。

当日、僕は撮影する予定ではなかったので、自分のT20は持って行っていませんでしたので、パートナーのA7を借りて撮影することになったということです。

屋外でスポーツを撮影するということで、日常の撮影環境とは違った環境になります。

素人カメラマンの感想ですので、その点を考慮いただきご覧ください。

ちなみに、自分のT20で撮影したこともありますので、その時と比較しての感想となります。

カメラ撮影

連写が遅い

まず一番不満に感じたのは、これです。

A7はT20と比べると、廉価版ということもあり、連写が遅い!

連写が遅いというのは、連写撮影をした時に、例えば1秒間で撮影できる枚数が少ないということです。

カタログ値でいうと、T20がメカニカルシャッターで最高約8.0コマ/秒であるのに対して、A7は約6.0コマ/秒となっています。(A7の場合、ホームページの仕様では連写性能の項目に電子シャッター・メカニカルシャッターの記載はないのですが、実際に使ってみて、メカニカルシャッター時でも連写の設定で6.0コマ /秒 と表示されるので、メカニカルシャッターでこの連写性能だと思います。)

電子シャッターとメカニカルシャッターの違いは、詳しくは説明しませんが、電子シャッターの方がシャッタースピードを速くできるのですが、機能的に速い動きの被写体を撮影した時に歪む場合があるので、スポーツを撮影するときは僕はメカニカルシャッターを使用するようにしています。

数値で見ると、そこまで大きな差は無いように感じますが、実際に使ってみると、この差は大きく感じました。

スポーツを撮影するときに、やはり動きが速いので、良い写真を瞬間的に撮影するのは難しいです。ですので、僕の場合は連写を基本として撮影します。

数打てば当たる戦法です。連写で何十枚、何百枚と撮影すれば、中には決定的な瞬間を捉えることができる可能性が増えるという考え方です。

となると、連写性能が劣るのは、とても厳しい状況になってしまいます。それだけ、良い写真を撮れる可能性が低くなるのですから。

普段使いでは、そこまで気にならないと思いますが、スポーツを撮影するという状況であれば、連写性能は大切なことだと感じました。

AFが遅い

こちらもスポーツを撮影する時には致命的なことですが。

T20で撮影している時と比べると、A7の方がAF(オートフォーカス)が遅いと感じました。

AFの方式は大きく分けて、「位相差AF」と「コントラストAF」ってのがあるのですが、位相差の方がフォーカスが速くできる傾向にあります。フォーカスが速いっていうのは、早くピントが合うってことですので、それだけ撮影する瞬間を逃さないで済む訳ですね。

コントラストAFっていうのは、スマホカメラやコンパクトデジタルカメラに使われています。ミラーレスカメラも廉価版にはコントラストAFしか使われていない場合もあります。機能が良いカメラだと位相差AFとコントラストAFのどちらも付いていて、状況によって使い分けてくれます。昔は位相差AFっていうのは一眼レフの特権だったため、ミラーレスカメラはAFが遅いと言われていましたが、ミラーレスカメラでも位相差AFが使われるようになって、ミラーレスカメラはAFが遅いとはいえなくなりました。

こちらも、素早い撮影をする必要があるスポーツ撮影には、大切な機能になってきます。

メーカーホームページを見る限りでは、A7も位相差AFに対応しているので、そこまで遅くなることは無いように思うのですが、A7で撮影していると、「あれ?コントラストAF?」って思うくらい、ピントが合わない時がありました。

ピントが合わないと、決定的瞬間を逃してしまいかねません。

こちらも、普段からT20の撮影に慣れている僕としては、イライラしてしまう材料になってしまいました。

ファインダーの有無

T20には電子ビューファインダーが付いています。

一方で、A7にはファインダーは付いていません。

電子ビューファインダーとは、撮影するときに覗き込んで、撮影範囲を確認できる覗き窓の事です。一眼レフだと、実際にレンズから入った光を鏡で反射して、ファインダーから見えるようにしていますので、本当にレンズを通した映像を確認できますが、ミラーレスカメラでのファインダーは電子ビューファインダーと言って、モニターで写している電子的な映像をファインダーに映しているので、リアルな映像ではありません。

A7での撮影では、ファインダーが無いため、スマホやコンデジでの撮影のように、背面の画面を見ながら撮影することになります。

T20にはファインダーが付いていますので、状況に合わせて、ファインダーを覗き込んでの撮影と、背面モニターを見ながらの撮影を切り替えることができます。

スマホからの切り替えだと、モニターを見ながら撮影するほうが、違和感なく撮影できるかもしれませんし、普段使いで、気軽に撮影するときも、やりやすいとは思います。

ファインダーを覗き込んで撮影していると、良くも悪くもカメラ撮っています感を全開にしなくてはいけないので、時と場所によっては、浮いてしまう感も否めません。

しかし、今回のようなスポーツの撮影においては、ファインダーを覗いての撮影の方が個人的には撮りやすいと感じました。

バッターを撮る時や、決まった位置にいる人(ピッチャーの投げる時)を撮る時には良いのですが、ランナーが走っている時や、ボールが飛んできて守備がボールを取る瞬間を撮影するときのように、撮る対象が動くような状況だと、こちらもカメラを動かしながら、被写体を捜す必要があります。

こういった時に、背面モニターだと、被写体を見失ってしまうんですよね。

カメラマンによるのかもしれませんが、僕の場合はこういった時には、ファインダーのあるT20の方が、素早く被写体を捜すことができました。

スポーツのように、一瞬のシャッターチャンスを逃さないようにする必要のあるシチュエーションでは、ファインダーがあるほうが、被写体を素早く見つけることができると感じました。

また、野球は屋外でのスポーツですので、明るいところで撮影する場合が多く、背面モニターだと明るい場合に見えにくいというデメリットもあります。

これについても、ファインダーであれば、周りの明るさに関係なく撮影することができます。

スポーツを撮影するのであればX-T20の方がおすすめ

A7も決して悪いカメラではありません。

説明したとおり、普段使いでスマホの撮影に慣れている人であれば、気軽に撮影できるということはありますし、値段も全く違うものになります。

しかし、スポーツを撮影(少なくとも少年野球の撮影)においては、X-A7よりもX-T20を強くおすすめします。

今から購入する人は、後継機種になるとは思いますが、少なくとも、これらの説明する機能は満たした機種を選ぶ方が無難だと思います。

僕も自分のカメラを持っていれば、絶対にX-T20で撮影するのですが、今回は仕方なくX-A7で撮影をすることになりました。

おかげで、じっくりと使うことにより、普段使っているX-T20との比較ができたことはありがたいことでした。

今後は、スポーツ撮影の時は、絶対にX-T20で撮影しようと思いますが。

自分のX-T20がいかに素晴らしいカメラかというのを再認識できました。

みなさんも、子供との思い出の記録に富士フイルムさんのミラーレスカメラはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございます。