子供が生まれる時こそパートナーを大切にすることで今後の夫婦関係が良好になります

手を差し伸べる

出産とは、おめでたいことです。

新しい命が誕生する瞬間に立ち会える。こんな素晴らしい経験ができるなんて親の特権と言えます。

また、新しく家族が増えることになりますので、それも嬉しいことですね。

一方で、出産は大事件です。

出産には、体力的にも精神的にも負担がかかります。

ですから、夫婦でお互いに助け合って、出産に臨むことで、パートナーとの絆が深まるかと思いますが、一方で、この時に、しっかりとお互いのフォローができないと、その後の夫婦関係に悪い影響を及ぼしかねません。

大変な時こそ、助け合っていきたいものですね。

出産後の女性は機嫌が悪い?

先日、知り合いパパさんに子供が生まれました。

母子ともに健康に出産を終えて、退院して家に戻ってきているそうです。

お祝いの言葉を、そのパパさんにかけて、さぞかし、新しい家族との生活を喜んでいるかと思うと、パパさんから聞いた言葉は意外なものでした。

妻が出産後に機嫌が悪くて困っているとのこと。

ちょっとしたことで、怒り出して、「なんで、そんなに言われないといけないのか?」と腑に落ちない様子でした。

妊娠から出産にかけて、女性はホルモンバランスが崩れて、気分の波が大きくなることもあります。

また、間違いなく、出産における肉体的・精神的負担は女性の方が大きいので、そのストレスは、我々男性には計り知れないものです。

そのストレスから心が不安定になることは、仕方のないことだと思いますが、私たち男性は、そういった経験をすることがないので、理解ができないのです。

ですから、お父さん達は、「なんで、そんなにイライラしてるの?」と不満に感じてしまう人もいるわけですね。

相手の気持ちになってみる。ということは、人間関係で大切なことですが、本当の意味で相手の気持ちになることは不可能です。

ましてや、出産に関して、女性と男性は全く別の生き物であると言えるでしょう。

だって、男性は出産できないのですから。

出産できない人が、相手の気持ちになるなんて不可能です。

あくまで、それは想像でしかありません。

母は偉大である

では、出産するパートナーの気持ちなんて理解できないから、しょうがないじゃないか。となるのでしょうか?

それでは、良い夫婦関係は築けませんよね。

相手の事が理解できないからこそ、理解しようとする姿勢が大切なのです。

そして、大切なことは、あなたのパートナーに対して敬意を払うことです。

よく考えてみてください。

出産は女性にしかできません。

あなたが、人類である以上、男性に出産はできないのです。

つまり、あなたのパートナーは、あなたの子供を産んでくれているのです。

しかも、出産はとても母体にもリスクの高いものです。大げさではなく、出産は命がけです。

あなたのパートナーは、あなたの子供を命がけで、産んでくれているのです。

こんな、ありがたいことはないですよね?

そうやって、感謝の気持ちを持っていれば、パートナーが機嫌が悪くても、気にならないはずです。

むしろ、命がけのイベントを無事終えた後ですので、めいいっぱい労ってあげたいものです。

命がけの大事件の後に、ストレスが溜まっているのは仕方ないことです。そして、出産後は、まだ安静にしている必要もありますし、赤ちゃんも一緒にいますので、あまり外を出歩く訳にもいきません。

ですから、ストレス発散は、家族である、あなたくらいしか相手がいないのですから、快く発散相手になってあげてください。

手をつなぐカップル

出産時の働きが将来の夫婦関係に大きく影響する

妊娠から出産にかけて、いかにパートナーに対して、支えになることができたかは、将来の夫婦関係に大きく影響します。

逆に、この期間で、役立たずというレッテルを貼られてしまうと、一生涯、愚痴を言われ続けられることでしょう。

直接言われなくても、ママ友や家族に対して愚痴られることを覚悟しましょう。

「あの時は、ああだった」といったように、将来にわたって、ダメな印象を植え付けてしまいます。酷い時には、産まれてきた子供が成長した時に、子供に対して愚痴られるかもしれません。

いかに、この時期に、パートナーとの良好な関係を築けるかが、将来の夫婦関係を良いものにするかに関わってきます。

妊娠から出産の時期は、先ほどお伝えしたとおり、女性にとっては命がけの期間ですので、不安と疲労によりストレスが計り知れない期間です。

パートナーが辛い時こそ、支えになってあげましょう。

困った時に助けてくれた感謝の気持ちは、ずっと残っているものです。

逆に、困った時に助けてくれなかった恨みも、ずっと残ってしまいます。

今後、永い間、一緒に暮らすことになるパートナーですので、良好な関係性が続くように、そして愛する子供を命がけで産んでくれた感謝の気持ちを持って、しっかりとヘルプをしてあげてください。

具体的に何をすればいいのか?

では、私たち男性は、出産後のパートナーを助けるために何をすればいいのでしょう?

機嫌が悪いと、下手な事をすれば、逆にイライラされるということもあります。

確かに、ストレスとホルモンバランスの乱れによって、感傷的になっているパートナーは、何に怒り出すか分かりません。

しかし、恐れることはありません。

怒られても、そういう時期なのだと思って、ちゃんと聞いてあげることが大切です。

説明したとおり、命がけの出来事を終えた後ですので、怒られても気にしないことです。

気にしないと言っても、無視はいけません。ちゃんと話を聞いてあげましょう。

体力的に疲れていますので、家事・育児を積極的にするようにしましょう。

やり方が分からない?

初めは誰でも素人です。

まずは、やってみない事には、ずっと素人のままですよ。

疲れているパートナーのために、料理をしてあげる。

赤ちゃんを抱っこして、おむつを替えてあげる。

母乳でなく、ミルクで育てているのであれば、ミルクをあげることだってできます。

赤ちゃんをお風呂に入れてあげることも、一仕事です。

一つ一つのことを、言われてからするのではなくて、率先して自らやることが重要だと思います。

慣れていない、家事や育児をして失敗することもあるかと思います。そんな時に逆にパートナーから叱られることもあるかもしれません。

「せっかくしているのに、怒られるなら、しなくていいや」

と思ってしまいがちですが、お伝えしたとおり、出産後の女性はストレスとホルモンバランスの乱れによって精神的に不安定な状態です。

多少の不条理なご意見も、仕方ないと思って、大目に見てあげましょう。

赤ちゃんが産まれたばかりは、男性も女性も育児の素人です。

この時期に、いかに父親として育児に関わるかで、育児に関する経験値が変わってきます。

ここで育児に関わっていないと、パートナーとの差が開く一方です。

やがて、パートナーから「使えない夫」との烙印を押されることになるかもしれません。

家事にしたって、同じです。

今までは、パートナーに任せっきりだった人は、この機会に積極的に家事に関わっておくと、家事のスキルが上達して、将来にわたって家庭での存在意義を確立できるでしょう。

家事に、育児に積極的に参加して、出産後の疲労が溜まっているパートナーを労ってあげましょう。

そうすることで、あなたのパートナーからの信頼や評価が上がり、しいては、子供たちからも尊敬されるパパさんになっていくと思います。

良好な夫婦関係。良好な家族関係を築いてみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございます。