夫婦喧嘩を子供の責任にしてはいけない。ケンカは子供のいないところでするべき理由

戦い

夫婦喧嘩していますか?

私たち夫婦は自分で言うのも何ですが、夫婦仲は良いほうだと思います。

それでも、やっぱりケンカが全くないなんてことはありません。

夫婦喧嘩はできるだけ子供に見せないようにしたいものです。

子供はやっぱり、お母さんとお父さんが仲良くしてくれるのを願っています。

夫婦喧嘩を子供の責任にしてはいけない

子育て世代においては、育児方針などの違いによる母と父の衝突が少なからず生じるかと思います。

それがきっかけで夫婦喧嘩に発展してしまうこともあります。

子供のしつけに関しての母親と父親での意識のずれから、育児方針に関して夫婦で言い合いをしていると、それが喧嘩になってしまったり。

例えば、子供が悪いことをしたときに、しつけの仕方が母親と父親とで違う場合。

こんな時に、「そうじゃない」「ああじゃない」とお互いの意見を言い合って、口喧嘩になってしまった時。

もともとは、子供の悪い行いをしつけようとして始まったケンカですので、つい子供に対して

「あなたが、ちゃんとしないからケンカになっているんだ!」

と八つ当たりしてしまう場合があります。

もしかしたら、子供がちゃんとしないと、両親が喧嘩をするから、次からちゃんとすることを狙っての発言かもしれませんが。

これは、絶対にしてはいけないことです。

どうして夫婦喧嘩を子供の責任にしてはいけないか?

夫婦喧嘩を子供の責任にすること。

これは、やってはいけないことだと説明しましたが、その理由を説明します。

「あなたの責任で、お母さんとお父さんはケンカをしている」

と言われた子供はどう感じるでしょうか?

「自分のせいで、両親が喧嘩をしてしまった」

「自分のせいで、両親の仲が悪くなってしまう」

親子関係が良好である子供ほど、自分に対して罪の意識を感じてしまうでしょう。

子供の目の前で、両親が喧嘩をするなんてことは、子供にとっては大きなストレスです。

それが、自分の責任でケンカになっているなんて思ったら、子供は罪悪感で押しつぶされてしまう思いでしょう。

子供にとって、家族が仲が良い、家庭環境が良いということは、精神の安定に繋がります。

子供が多くの時間を過ごす家庭環境に直結する、家族仲が良好だということは、子供自身の幸福感に関係してきます。

家族の仲が良いことで、子供が幸せだと感じるということですね。

ところが、子供自身の責任で、その幸せが失われるとしたらどうでしょうか?

子供は責任の大きさに重圧を感じてしまう事でしょう。

それで、子供が悪いことをしなくなるのであれば良いじゃないか?と思いますか?いいえ。子供が悪いことをすれば、両親が喧嘩をするから、悪いことをしないようにしなさいなんて、教えはしつけでも何でもありません。ただの脅しです。

会話する羊

子供の行動を正すのであれば、その行動自体を評価しなくてはいけない

仮に子供が本当に悪いことをして、それを改善したいと思うのであれば、あくまで子供の行動自体に対して、注意するなり、反省を促すなりしなくてはいけません。

悪いことをしたら、両親が喧嘩をするから、しないようにしなさい。というのは、悪いことをしたら怒られるからしないようにするというのと同じです。

根本的な改善にはなりません。

なぜなら、子供はその行動の何がいけないかを理解できないからです。

しつけとは、子供の行動を正しい方向へ導いてあげることです。

子供が悪いこと。間違った行動をとったのであれば、

  • どうして、その行動が間違っているか?
  • 間違いを正すためにどう行動すべきか?
  • 次からはどうすべきか?

といったことを、諭し、子供の理解を促すべきです。

ただ単純に、「ダメだ!」というだけでは、子供は何がダメなのか分かりません。

そうすると、「怒られるからやめておこう」という思考にしか至りません。

動機が「怒られるからやめる」であって、本人がその行動の何がいけないかを理解していないと、本質的な改善にはなりません。

それでは、親の見ていない所では(怒られないなら)やっても良いという考えになってしまいます。

今回の例においても同様です。

「喧嘩をするからやめておこう」が動機であれば、親の見ていない所であればやっても大丈夫ということになりかねません。

子供を正しく導いてあげるのであれば、その子供の行動自体を評価すべきです。何が正しくて、何が間違っているのか?そして、どうしてそうなるのか?理由も含めて、本人が理解していない限り、本人の行いが改善されることはありません。

改善されたように見えても、それは表面的なものだけです。

そもそも夫婦喧嘩は子供の責任ではない

そして、仮に子供の間違った行動が基に起こった夫婦喧嘩であっても、それは子供の責任ではありません。

喧嘩をする2人の責任です。

「あなたがこんな事をしなければ喧嘩にならなかった!」

それは絶対に違います。

それはただの責任転嫁ですね。

それって、空き巣に入った泥棒さんが捕まってから

「あんたが家に鍵をかけていないから、つい空き巣に入ってしまったんだ!どうしてくれるんだ!」

なんて言っているようなものです。

本人が空き巣に入らなけらば良いんです。

本人たちが喧嘩をしなければ良いんです。

子供が良くない行いをしてしまったとしても、その行動自体について評価されるべきであって、夫婦喧嘩は別問題です。

全く子供には責任はありません。

人間は不幸が訪れると、その責任を自分以外の何かに転嫁してしまおうとするものです。

他人であったり、社会であったり、家族であったり。

これは人間の心を守るための防衛本能みたいなもので、自分の責任だと感じると、ストレスを感じてしまうので、本能的に他者の責任にしてしまいたくなるんですね。

まあ、先ほどの空き巣の例であれば、

「何言ってんの?泥棒に入る人が悪いに決まってるじゃん。」

なんて、気にしなくて済むかもしれませんが、子供はそうはいきません。

親に「あなたのせいだ」と言われてしまうと、正直に受け止めてしまいます。

そして、それは、子供にとってとても大きな心的負担になってしまいます。

逆に言うと、子供がそれだけ夫婦喧嘩をストレスに感じてくれるということは、それだけ親の存在を大きく感じてくれているということです。

その期待を裏切らないようにしたいものですね。

親は子供を守ってあげるべき存在です。

ぜひ、そんな時には子供に対して

「大丈夫。あなたのせいじゃないよ。」

と声を掛けてあげてください。

どうしても夫婦喧嘩をするなら子供のいないところで

子供の責任にしないにしても、子供にとっては、両親が喧嘩をするということはストレスなものです。

あまりに酷い夫婦喧嘩を見せることはDVに見なされる場合もあるほどです。

それだけ、子供にとって負担が大きいということですね。

夫婦は喧嘩無く仲良くするべきだとは思いますが、やはり、どんな仲の良い夫婦でも、たまには喧嘩もあるのではないでしょうか?

そんな時は、子供の目の前では我慢して、夫婦だけの時間で意見をぶつけてみてください。

子供の健やかな精神の成長のために、子供の前では仲の良い両親であってほしいものです。

また、夫婦喧嘩を子供のいないところですることで、少し時間を置いて、いったん冷静になってから話ができるというメリットもあります。

時間が経つと、恨みが増幅しているかもしれませんが。

育児をする夫婦におかれましては、ぜひ喧嘩も子供の為と思って控えてもらえたらと思います。

それが、夫婦円満と子供の心を育むうえで、良い効果があると思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。