出産には立ち会うべき理由!僕が立ち会えなかったことと、その経験から父親が出産に立ち会うべきと感じること

赤ちゃん

我が子の出産に立ち会いたいと思うか?

僕には子供が2人います。

ということは、2度出産というイベントがあったということです。

生命が誕生するという、とても大きなイベント。父親・母親ならではの体験できる一つの人生が始まる瞬間を目の当たりにできるイベントです。

お母さんは自ら赤ちゃんを産むという、それはたいへんな出来事を体験するわけです。お母さんがいないと赤ちゃんは産まれません。まさに母子一緒に頑張って生命の誕生を迎えるわけです。

一方で出産の瞬間には、お父さんがいなくても、母子健康に赤ちゃんを産むことはできます。お母さんが一緒にいてくれた方が心強いと思うことはあるかもしれませんが、いなくても産まれます。

逆にいると邪魔という意見もあるかもしれませんが。

ですので、パパさん(これからパパさんになる人)は、出産に立ち会うのか、立ち会わないのか、どちらかを選択することになります。

どうしても立ち会えないなど、その人の環境によっては、選択の余地が無い場合もありますが。

では、選択の余地があるパパさんは、出産に立ち会うのと、立ち会わないのと、どちらを選択するのか?どちらを選択するべきなのか?

許されるのであれば立ち会うべき!

まず、結論から言いますと、「絶対に立ち会うべき」と思います。

その理由を説明します。

父性を育む

子供を産むのは母親です。当たり前ですが、男性は子供を産めません。母親は自分のお腹を痛めて、死ぬほどの痛みに耐えて新しい生命をこの世界に誕生させるわけです。

大げさではなく、出産とは命がけです。一つの命が誕生することは奇跡なのです。

命がけで自分が産んだ生命。愛おしくてしょうがないですね。これが母性ですね。母親は我が子をこの世の全ての悪い出来事から守り抜こうという気持ちがあります。自分が命がけで産み落とした生命だからですね。

一方、父親はどうでしょうか?確かに自分の子供ですが、子供の誕生に関して、実際に身をもって体験することはできないので、母親と比べて、出産に対する気持ちの温度差が生まれがちです。

ただでさえ、温度差が生まれてしまうので、せめて出産には立ち会って、生命が誕生するというイベントがどれだけ壮絶で、ママさんがどれだけ苦しんで、我が子を産んでいるのかを実際に見てほしいと思います。一緒に体験することで、自分の子供の誕生を実感することができます。

こうすることで、母親と父親の温度差を、できるだけ解消することにつながります。

たいへんな思いをして生まれた命です。愛情を注いであげましょう。

夫婦仲を良くする

この世の全ての父親に知っておいてもらいたいことがあります。

出産に立ち会うかどうかは、あなたに選択権はありません。

立ち会うことが可能であれば、立ち会うのです。

ただし、ママさんの中には立ち会ってほしくないという考え方の人もいますので、もし自分のパートナーが立ち会ってほしくないということであれば、そこは尊重してあげましょう。

先ほどもお伝えしたとおり、出産とは壮絶な出来事です。ママさんはこれまでに体験したことのない痛みに、恐ろしいほど気が遠くなるほど長い時間耐えなくてはなりません。

その命がけで出産する姿を、パートナーに見られたくないというママさんもいらっしゃりますので、その思いは尊重してあげましょう。

そうでない場合は、パパさんの選択肢はひとつです。「立ち会う」のみです。

もしも、立ち会わないなんて選択をすれば、生涯「あの時、立ち会ってくれなかった」と言われ続けることになりますし、言われないとしても、「あいつは立ち会ってくれなかった」と思われながら共に生きていかなくてはいけません。

何度も言いますが、ママさんは命がけで出産をするわけですので、立ち会うくらいなんて事はありません。むしろ、出産に関して言えば、立ち会うくらいしか、あなたに出来ることはありません。

パートナーが命がけで頑張っている姿を応援してあげてください。

そして、世の母親のみなさんにお伝えしたいことがあります。

できるだけパートナーを出産に立ち会わせるようにしましょう。

やはり、出産がどれだけ過酷で、どれだけ尊いものかを父親にも体験させてあげるべきです。きっとあなたを見る目が変わるはずです。

ちなみに「出産に立ち会いたくない」なんて、あなたのパートナーが言っているときは、今更ですが、パートナー選びに失敗しているかもしれません。

そもそも、自らの子供が産まれる瞬間を、この目で見届けたいというのは父親としての自然な願望だと思っています。それは、産まれる前から、赤ちゃんがあなたのお腹の中にいるときから、心待ちにしていた瞬間です。楽しみで仕方ないはずです。

ですので、出産に立ち会いたいと思うのかどうか?というのは、これから子供にどれだけ関わっていきたいと思っているかのバロメーターにもなります。

出産にすら立ち会おうとしない父親は、子供が産まれた後も、積極的に子供の世話をしてくれないと思われます。

ですから、出産には何がなんでも、立ち会わせるようにしましょう!

ちなみに僕は立ち会っていません

さて、偉そうなことを、いろいろとお伝えしましたが、僕自身は出産に立ち会っていません。

あれだけ、偉そうなことを言っておいて自分が立ち会っていないのか!?という声が聞こえてきそうですが

冒頭にお伝えしたとおり、僕には2人子供がいますので、2回チャンスがあったということですが、立ち会っていないとはどういうことなのか!?

ちょっと、言い訳をさせてくださいね。

1人目

まず、1人目の出産のときです。

1人目の出産のときは、パートナーは里帰り出産をしました。

里帰り出産とは、女性が出産の期間で実家に帰って、出産をすることです。出産後も一定期間実家でお世話になることが多いです。女性側の親に世話をしてもらうことで、負担を減らせることができます。

パートナーの実家は、僕たちが住んでいる家から都道府県を一つまたいだ場所にあり、高速道路を通って車で2~3時間かかる距離にあります。

出産前から、パートナーは自分の実家に帰って、そちらのご両親にお世話になっていました。

僕は当然、出産に立ち会うつもりでしたので、陣痛が始まったら連絡をもらうことにしていました。そして、その時はやってきました。ある日の夜、陣痛が始まったと電話が入り、大急ぎで車を走らせました。

出産する病院まで、車で3時間程度かかります。それで間に合わなかったら、それは仕方ないことですが、できるだけ安全運転で急いで病院へ向かいます。

そして、病院に着いたとき、まだパートナーはご両親と一緒に陣痛に耐えている状態でした。何とか間に合ったのです。

1人目の出産という事もあり、実際には着いてから出産まで、さらに時間がかかりました。

痛みに耐えるパートナーの背中をさすったり、マッサージをして、できるだけ痛みを紛らわすようにします。よし、何とか出産に立ち会うことができそうだ。と思っていたら、看護師さんから驚くべきことが伝えられます。

「今日は他に出産する妊婦さんがいるので、お父さんは立ち会うことができません」

「んっ!?どういうこと?」

一瞬、何を言っているのか理解ができませんでした。

どうやら、その日は偶然、同じ時間帯で出産する妊婦さんが複数いらっしゃって、分娩室へ他の妊婦さんもいる状態。他の妊婦さんがいるところを、僕が部屋に入って立ち会うことができません。ということのようです。

「あれ?3時間、車を飛ばして来たんだけど?」

ということで、残念ながら、出産には間に合っていたにも関わらず、我が子の出産には立ち会えませんでした。

それでも、産まれたばかりの我が子を抱っこさせてもらいました。立ち会えなかったことは残念だけど、感動的な瞬間でしたよ。

2人目はまさかの

続いて2人目の出産です。

2人目のときは、パートナーは里帰り出産ではなく、自分たちの住んでいる近くの産婦人科病院で出産することにしました。

今回こそは、立ち会うぞと僕も気合十分です。

そして、その時は突然訪れます。

定期的な検診で産婦人科へ行った時、先生から「もう少しですかね」という言葉をいただき、その後、夫婦と子供でショッピングへ行っていたところ、妻が「陣痛が始まったかも」とのこと。

「さっき、病院へ行ったばかりだけど?」

再度、病院へ引き返し、診てもらうと「産まれそう」とのことでした。

今回は気合も十分。病院に許可を得て、ビデオカメラも用意して、出産の奇跡を記録しようと準備万端。

前回同様、長い闘いになると思われるため、上の子供は僕の母親に預かってもらいます。母親に電話をして子供を迎えに来てもらいました。

すぐに母親が車で迎えに来てくれましたが、子供はまだ小さく、チャイルドシートが必要です。母親はチャイルドシートの装着がうまくできないとのことで、チャイルドシートを装着するために僕は駐車場へ向かいます。無事に装着し、我が子を母親に託し、自分は陣痛が始まっているパートナーの元へ急ぎます。

分娩室に入った瞬間、目を疑う光景が!

パートナーの横のベッドに赤ちゃんが寝ているのです。

事態が理解できない僕は「ん?この赤ちゃんはどこの赤ちゃんだ?」とパニック状態。

そうです。僕が母親の車にチャイルドシートを取り付けに行っていた数分の間に出産が終了していたのです。

どれだけ安産なんだよ!?

何てスピードでしょうか?1人目の出産で、出産にはとても時間がかかるものと思い込んでいたため、まさかこんなに早く産まれるなんて思ってもいませんでした。

用意したビデオカメラも出産を終えた母子を撮影するだけ。

こんなに早く終わるなら、上の子も立ち会えたではないか?

とはいえ、母子ともに健康な超安産となりましたので、よかったですが、結局僕は出産に1度も立ち会うことができませんでした。

しかも、間に合わないとかではなくて、その場にいながら、立ち合いができないという、悔しい思いをする結果になってしまいました。

これから出産を迎えるパパさんは、ぜひ立ち会いに失敗しないように、いろいろと想定しながら行動をしてみてください。

感動の体験をすることを願っています。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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