自転車に乗る時にヘルメットを着けている子供はあまりいない
僕には2人の子供がいます。
子供が小学生になると、自転車に乗るようになります。子供が自転車に乗る時にはヘルメットの着用が推奨されています。
それは、当然、安全のためなのですが、周囲の子供たちを見ていると、ヘルメットを着用している子供は少ない、というか僕の周りにはいない印象です。
かく言う僕も、子供の時に自転車に乗るときにヘルメットを着けたことはありませんでした。地域によって差があるとは思いますが、自転車通学をしている学校ではヘルメットを着用させているようですので、そういった地域では自転車を乗る時にはヘルメット着用という文化があるのではないでしょうか?
ちなみに、僕の住んでいるところは徒歩通学でしたので、そもそも自転車を乗る時にヘルメットを着けるように言われた記憶はございません。
また、最近はサイクリングブームで、ロードバイクなどのスポーツ自転車に乗る時には、なんか穴だらけのピスタチオみたいな、かっこいいヘルメットを着けることから、自転車を乗る時にはヘルメット着用というルールが一定程度認知されるようになっているのではないでしょうか?
ただし、子供にとって自転車に乗る時にはヘルメット着用というのは、誰かが言わないと認識されません。親であるとか、学校であるとか。
という訳で、我が子の同級生で自転車を乗る時にヘルメットを着用している子は見たことがありません。
地域の子供をくまなく見ているわけではありませんが、普段我が家に遊びにくる子供であったり、たまたま見かけた時には、見当たらないということです。全員をチェックしていたら、不審者で通報されてしまいます。
そして、僕自身も子供の時に親からも誰からもヘルメット着用を促された記憶はありません。ですので僕の子供時代には自転車用のヘルメットの存在すら知りませんでした。
現代は違いますよね。ヘルメット着用が推奨されていますし、種類もいろいろあります。しかし着用している子供はいないという状況です。
どうしてヘルメットを着けさせるのか?
ちなみに、そんな感じで、周囲の子供でヘルメットを着用している子供を見たことがない僕ですが、我が子にはヘルメット着用を義務付けています。
当然、子供の安全を守るためなのですが、我が子だけしかヘルメットをしていないので、浮いてしまいます。まあ、そもそも子供の安全を守るのは親の務めだと思っています。
子供はまだ自分で自転車を乗ることに、どんな危険があるかを理解できませんし、体験していないことを想像しろと言っても難しいと思います。
ですから、親がちゃんと指導してあげて、安全を守る義務があると思っています。
とはいえ、ヘルメット着用させている親の方が少ないということは、大人も危険を理解していない人の方が多いということですが。
「子供に恥ずかしい思いをさせて、かわいそう」
「そんなことしたって、事故にあうわけない」
子供の安全を守る義務を怠っている親御さんからは、こういった言い訳が聞こえてきそうですが、安全を守るということは、「リスク管理」の考え方です。
「リスク管理」は、「そのリスクが起こる頻度」と、「そのリスクが起こった場合の影響の大きさ」、そして「そのリスクへの対策の手間やコストの大きさ」を考えて、対策をするべきかを検討します。
ノーヘルペアレンツの人たちは、ここで言う「リスクが起こる頻度」を引き合いに出して、「ヘルメットなんてつけても、どうせ事故になんて遭わないよ」と言い訳をしています。
確かに、自分の子供が自転車で事故に遭う確率はそんなに高いものではないかもしれません。自転車事故になんて1度も遭わずに大人になっていく子供がほとんどだと思います。
一方で、「リスクが起こった時の影響」はどうでしょうか?
自転車事故に遭えば、ケガに繋がります。自転車は徒歩の時と比べてスピードも出ていますので、大きなケガに繋がりやすいと言えます。また、相手が車やバイクなどの場合であれば、最悪の事態も考えられます。
このように、影響の大きさで言えば、かなりの大きい影響が予想できます。子供が自転車でケガをすることを考えると、不安になりますよね。
「リスク管理」で一般的なものは「保険」です。
みなさんも自動車を持っていれば、自動車保険に加入していると思います。ですが、自分で「事故に遭う」なんて思っていない人がほとんどだと思います。
それでも、もしもの時のことを考えて、「事故に遭った時の影響の大きさ」を考慮して、もしもの時に対応できるように、保険に加入しているのです。
子供の自転車に関しても同じ考えです。事故が起こる可能性は少ないかもしれないが、起こったときの影響の大きさを考えて対策をするのです。
費用対効果
さて、そこで3つめの「対策への手間や費用」について考えてみたいと思います。
ヘルメットの購入費用は子供用であれば数千円で手に入るかと思います。
また、手間と言っても子供が毎回着用するだけですので、手間はかかりません。服を着るように、帽子をかぶるように、ヘルメットを着けるだけです。
そして、その効果は、一番大切な頭部を衝撃から守ってくれます。
やはり事故が起こったときに、頭部へのダメージは恐ろしいです。それを守ってくれるという訳ですね。
ここでの、費用や手間は大したことないと分かりました。
それでも、ヘルメット着用させないのですか?少しの手間と費用で、子供を最悪の事態から守ってあげましょう。
「子供が恥ずかしがる?」
大丈夫です。そもそも自転車を乗る時にはヘルメットを着けるものだとすればいいのです。また、最近ではかっこいいヘルメットも多数あります。
我が家では自転車を乗り始めた時からヘルメット着用を義務付けていますし、ヘルメットの必要性についても丁寧に説明してますので、ヘルメットを着けることに対して抵抗はありません。こういった時に小さい頃からのしつけって大事だなって思います。
そして、何よりも僕は自分が自転車に乗る時はヘルメットを着用します。
子供に対して、「危ないからヘルメットを着用するように」と指導している以上は、自分がまず着けないと示しがつかないという考えから、子供が自転車を乗るようになってからは、自分でもヘルメットを購入して、絶対に着けるようにしています。
やはり、子供に対して言うのであれば、親自身ができていないといけないと思います。でないと説得力がありませんよね。
子供は大人が考えるよりもずっと賢いです。そんな誤魔化しは通用しません。誤魔化しとは、「大人はいいの!」っていう言い訳です。
「ヘルメットを着けるように!」って言っておきながら、自分が着けていないと、「安全のためにヘルメットを着けろと言っていたけど、自分も着けていないってことは、着けなくても大丈夫ってことだな」と思われてしまいます。
これが説得力です。
これを自分もヘルメットをしていると、
「大人でもヘルメットをしているのだから、していないと相当危険ということか?」と考えてくれます。そして、自分でヘルメットをしないと危険と認識してくれます。
逆に僕の場合は本当に危険だと思っているから、ブレずにこうした言葉や行為をすることができる訳です。本当に危ないと思っていなければ、子供には言っているのに、自分はしないなんてことになってしまう訳です。
子は親の背中を見て成長します。どのように成長していくのかは親の影響が大きいですよ。
子供の安全を守るのは親の務めです。
言い訳はやめて、本当に子供のためを考えて行動をするようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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