褒めて伸ばす?叱って伸ばす?
子供は褒めて伸ばすべきと信じます。
子供に限らず、誰だって褒められると嬉しいですよね。誰だって、けなされるより褒められるほうが嬉しいです。
特に子供にとっては、親から褒められるということは、嬉しいものです。いつも一番近くで見てくれている親から褒められるということは、それだけ自分の事がちゃんと評価されていると感じるからです。
誰だって、褒められると、「次もがんばろう!」「もっと褒められたい」と考えます。
褒められることがうれしいから、次も褒められたくなります。そして、次はもっと褒められようと、さらにがんばるようになります。そして、頑張ったことで褒められるというプラスのエンドレスサイクルが生まれます。
逆に叱って伸ばす方法はどうでしょうか?叱るほうが伸びるという人もいるかもしれません。
叱られると嫌な気持ちになります。嫌な気持ちになるから、もっとがんばって嫌な気持ちにならないようにしようとします。そして、うまくいったとして、次は叱られないようにと、頑張るようになるという訳です。
こちらも一見、どんどん頑張れるように思いますが?どうでしょうか?
叱られて頑張るほうは、マイナスからのスタートです。基準よりもできていなから叱られる訳です。こちらの場合はうまくできて、当たり前という考え方です。上手にできる状態がプラスマイナス0です。それより下になるから、叱られる訳です。
できて当たり前のことが、できないから叱られる。
こちらの場合は、上手にできても何も生まれません。だってできて当たり前という考えだから。
その代わり、うまくできないと叱られるから、がんばって標準になろうとします。
このように、褒めて伸ばす方と、叱って伸ばす方では、目指すところが変わってきます。
褒めて伸ばす場合は、より高みを目指すようになります。より上手にできたほうが、さらに褒めてもらえるからですね。
一方で、叱って伸ばす方は、標準までしか目指しません。標準以下であることで叱られるのですから、叱られないようにするためには標準であればよい訳で、標準以上を目指す必要がないからです。そうです。叱られる方はどれだけ上手にできても、当たり前の範疇を超えられないのです。当たり前のことができていないから叱られる。叱られるか叱られないかの違いだけです。
こうして考えると、どちらのほうが、より上手にできるようになるかは、一目瞭然ではないでしょうか?
褒めて伸ばす方が、より高いところを目指すわけですから、当然、より上手にできるようになるはずです。
自分の子供に褒めるところがない?
褒めて伸ばす方が、効果的であるということになりそうですね。
では、子供をどうやって褒めればよいのでしょうか?
「自分の子供には褒める所なんて無いよ」なんて、言っているパパさん・ママさん。本当にそうでしょうか?
どんな子供にだって褒める所はあります。
例えば、勉強が遅い子供がいたとします。
「勉強が遅い」と聞くと、短所であると考えるかもしれません。
しかし、勉強が遅いということは、勉強をじっくりとしているということです。
そして、それだけ長い時間をかけて、集中して勉強ができるということです。
勉強を早く済ませる子供は、効率的なのかもしれません。でも、それだけ勉強に長い時間集中できないという裏返しでもあります。
だから、「勉強が遅い」ということは長所にもなるのです。
自分の子供が勉強が遅いとしたら、「いっぱい時間をかけて、勉強できて偉いね!」と褒めてあげてください。
臆病な子供がいたとします。臆病という事は、慎重という事です。それは危機管理能力が高いということです。
実際に、臆病な方が、サバイバルな生活では生き残れるでしょう。
これも、長所ですね。
このように、長所と短所は表裏一体です。
大人が自分の常識で「短所」と決めつけていることは、実はその子にとっての「長所」かもしれません。
大人が勝手に「短所」と決めつけて、個性を潰すより、その子の「長所」と思って、個性を伸ばしてあげてはいかがでしょうか?
これからは個性を伸ばすことが重要です
僕たちが子供の頃、そして今でもそうだと思いますが、社会では標準的な人間が優れているとして、教育が行われています。個性的な人間よりも、その他大勢の標準的な人間ほど良いとされる教育がおこなわれています。
これからのグローバルな社会においては、何かひとつでも個性を伸ばした人間のほうが必要とされる時代です。時代に取り残されて、標準的であることが良い事という、固定観念で子供を育てていると、子供の個性を潰してしまうかもしれません。
あなたの子供が他と同じである必要はありません。
その子の長所を伸ばしてあげて、個性を尊重してあげる子育てをしてあげてください。
僕は、どんなことでも、子供を褒めるようにしています。自分がしないような事をした時には、余計に褒めています。
そんな時には、「すごいね。よく思いついたね。天才だね」と褒めてあげます。
大人は、勝手な常識が身についてしまって、オリジナルな考えができなくなっているのかもしれません。そんな時に子供の何も先入観のない、固定観念のないアイデアを、言動を目にした時、耳にした時、「ああ。子供って天才だな」って感じます。
子供はみんな天才です。
それをだんだんと大人が常識を植え付けて、凡人に変えていくのです。
ぜひ、天才のままで、子供を育ててみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございます。
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