ごめんなさいが言える子供に育つために大人がごめんなさいを聞いてあげているか

教会で祈りをささげる

悪いことや、間違ったことをした時には、謝らないといけません。

「ごめんなさい」

子供たちは、ちゃんと言えているでしょうか?

大人でも、なかなか素直に「ごめんなさい」と言える人は少ないかもしれません。

子供が、謝るべきときに「ごめんなさい」と言えるように、私たち大人は、どのように接してあげるべきでしょうか?

謝ることは難しいこと

悪いことをした時に「ごめんなさい」と謝る。

当たり前のことのようですが、意外とハードルが高いことです。

私たち大人でも、いえ、むしろ大人の方が、素直に謝るということが、難しい生き物だと思いませんか?

大人になると、変なプライドや、意地で、素直に謝ることに抵抗がある人が多いのではないでしょうか?

報道などを見ていても、偉い立場の人ほど、素直に謝らないなと思います。そういった立場の人ほど、子供たちの手本になってもらいたいものです。

子供たちには、そういった変なプライドなんて、まだ持ち合わせていない場合が多いので、その意味では、大人たちよりもハードルが低いかもしれません。

しかし、子供にとっては、謝らないといけない状況になっていることが、それだけで精神的に苦しい状況であると言えます。

悪いことをしてしまったという罪悪感や、怒られてしまうかもしれないという恐怖心で、すでに心はいっぱいいっぱいになっているかもしれません。

そういった状況で、簡単に「ごめんなさい」という言葉がでてこないかもしれません。

ましてや、すでに怒られた後だとすれば、それだけで精神的負担は大きいものです。正常な思考ができない状況になっている可能性もあります。

その中で、すんなり謝るという行為が、できないという事はあり得ることです。

このように、子供は、その精神や心の未発達なことにより、大人とは違った事情で、謝ることが難しいという事があります。

ごめんなさいが言いやすい環境づくり

ごめんなさいと言えることを褒めてあげる

まずは、子供たちが普段から「ごめんなさい」と言いやすいような環境を作ってあげる必要があります。

どういうことか?

例えば、何か悪いことをした時に、子供が意を決して「ごめんなさい」と謝ってきたときに、「なんでこんなことしたの!」というように、追い打ちをかけて怒るようなことをしたとすれば、子供はどう思うでしょうか?

「ごめんなさい」と言ったことで、余計に怒られるのであれば、もう二度と謝らないと思ってしまいます。

「絶対に怒らないから、言ってごらん」と言っておいて、子供が謝ったら、怒るなんてのは無しです。だまし討ちですよ。子供との信頼関係を失ってしまいます。

まずは、素直に謝ったことに対して褒めてあげることです。

「ちゃんと謝れて偉いね」と言ったように、どんな悪いことをしたとしても、それに対して反省し、謝ることができたのであれば、謝るという行為を認めてあげるべきです。

こうすることで、謝るという行為は良い行動だと認識してもらいます。

そうすれば、子供も進んで謝ろうとしてくれるはずです。

森

叱る時は言い分を聞いてから

子供が悪いことをした時も、頭ごなしに叱ってしまうと、子供が謝る機会を奪ってしまいます。

冒頭でも説明したとおり、怒られた後だと、精神的なショックから、謝るどころではない状況になってしまいます。

何か悪いことをした時にも、まずは子供の言い分を聞いてあげましょう。

「どうして、そういったことをしたのか?」

そもそも、悪いこととしても、わざとではない場合もあり得ます。

当然、わざとでなければ良いというわけではないですが、我が家では、わざとではなく悪いことをしてしまった時に、子供がごめんなさいと謝ることができたのであれば、何でも許すことにしています。

しっかりと言い分を聞いたうえで、どうしてその行為が行けない事なのか?をしっかりと説明してあげます。

どうしていけないのか?がなく、理由も説明しないで叱ることはNGです。

子供にしてみれば、何がいけなかったのか?今度からどうすれば良いのか?分かりません。

改善しようがありません。

叱る時には、どうしていけないのか?次からはどうすれば良いのか?を丁寧に説明してあげます。

逆に言えば、何がいけないのか説明できないのであれば、それは叱ることではありません。何が悪いのか大人も理解できていないということですから。

こうして、ちゃんと説明してあげることで、子供は自分が叱られている理由を理解することができます。そうすれば、子供としても叱られたことに対して納得ができるということです。

大人が見本となる

親は子供の見本でなくてはいけません。

これを、違った意味で解釈して、「親は間違ったことをしてはいけない」と思い込んでいる大人がいますが、それは違います。

間違ったことをしてはいけない。という解釈から、逆に親が素直に謝れないという状況を作ってしまいます。

つまり、謝ることで、自分が間違っていたということを認めてしまうことになるからです。

子供の前で、親が間違ったことをしたということを見せたくないのですね。

これが、親のプライドというものです。

しかし、これは違います。

真に子供の見本となるべき行動は、「間違ったことをしたときに、ちゃんと謝れる」ということです。

間違ったことをした時には、謝るということを、見本として示してあげるべきです。

そうでなければ、悪いことをした時も、誤魔化してしまえばいいんだ。と子供には映ってしまいます。

子供の為には、「大人だって間違うことはある」

そして、「大人だって、間違ったときには、ちゃんと謝っている」ということを見せてあげるべきです。

大人が間違いを犯してはいけない=間違っても認めて謝らない

といった価値観を正しいとするのであれば、子供にとっても、それが正しいことに映ってしまいます。

「間違いを犯してはいけない」

これは、一見、正しいことのように思えるかもしれません。

しかし、絶対に間違いを犯してはいけないとすれば、それはとても窮屈な世界になってしまいます。

誰しもが間違いを犯すものだからです。

大切なのは、間違いを犯したときに、どのように、それを挽回するかです。

反省し、謝り、改善しようと努力する。

それが大切なことだと思います。

赦す気持ちが大切

過ちを犯した時、反省している相手に対して、許す気持ちが大切です。

子供は、まだ何が正しくて、何が悪いことなのか、学んでいる最中です。

当然、悪いこととは思わなくて、してしまうことだってあります。

そんな時に、親として何を教えてあげるべきか?

何が悪くて、どうしてそれが悪いことなのか?

そして、悪いことをしてしまったときに、どうするべきか?

子供が反省し、ごめんなさいと言ってきたときに、ちゃんと許してあげるということを伝えてあげることが大切です。

過ちを、決して許されないような環境で育ってしまえば、子供自身も他者の過ちを許せないような人間になってしまうでしょう。

「ごめんなさい」に対して、「いいよ」と言ってあげられる人間になれるように、私たち大人が許すことを伝えてあげましょう。

みんなが「ごめんなさい」と「いいよ」が言えるようになれば、きっと素晴らしい社会が待っているはずです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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