子供が小さいうちは、お父さんやお母さんに抱っこしてほしいものです。
隙あらば、「抱っこ」と言って、抱っこをお願いしてきます。
僕の子供たちも、小さい頃は「抱っこ」が大好きで、時には2人同時に両手で抱っこしてあげていたものです。
小学校高学年くらいになってくると、さすがに2人同時の抱っこは、おじさんの筋力では無理があります。
ある時、近所のパパさんと話をしていると、3歳くらいの女の子がいるその人は、子供が常に抱っこをお願いしてきてきりがなく、大変だとおっしゃっていました。
その話を聞いて、僕は、「抱っこをお願いされるのも、今のうちだけの特権なのに、もったいないな」と感じました。
目次
子供を抱っこできるのは期間限定
そもそも、赤ちゃんのうちは、自分で立ったり、歩いたり、座ったりできないため、常に寝ているか抱っこしているかのどちらかになります。
移動するなら、ベビーカーに乗せるか、抱っこするかになります。
必然的に、抱っこするようになります。
では、子供が自分で歩けるようになってからはどうでしょうか?
僕の子供の場合ですが、子供が小さいうち(幼児のころ)は、抱っこしてもらうことを喜んでいましたし、抱っこをお願いしてきてくれていました。
小さい子供にとっては、抱っこはしてほしいもので、抱っこされると嬉しいものなんだと思います。
子供が小学生になってからも、低学年の頃は、抱っこを喜んでくれますし、抱っこをお願いされることもありましたが、少しずつ頻度は減っていったように感じます。
そして、高学年になってからは、抱っこをお願いされることは基本的に無くなりました。このくらいになると、こちらから「抱っこさせて」とお願いするようになっていますね。
個人差はあると思いますが、子供が成長するにつれて、抱っこのニーズは減っていきます。
つまり、抱っこを喜んでくれる期間というのは、限りがあるということです。
また、親の肉体的な限界もあります。
僕には子供が2人いますが、小さい頃は片手に1人ずつで、両手で2人同時に抱っこもしていましたが、小学生になって大きくなってくるにつれて、2人同時は厳しくなってきます。
子供も成長と共に体が大きく、体重は重くなっていくので当たり前ですが。
このように、精神的にも肉体的にも、子供を抱っこしたいと思っても、できない時期はいずれやってきます。
子供を抱っこできるのは、子供がある程度小さいうちの期間限定ということです。
どうして子供は抱っこを喜ぶのか?
では、小さい子供はどうして抱っこをしてほしいと思うのでしょうか?
僕の子供の場合で、考えてみました。
楽ちんである
子供は抱っこしてもらうことで、自分で歩かなくても目的地へ移動できるわけです。
抱っこしている間、抱っこしている大人は体力を使いますが、子供は何もしなくても移動できます。
特に長く歩いている時などに、子供が「抱っこ」とお願いしてくることがあります。
疲れるのが嫌だと思った時に、子供は抱っこをしてほしいと思うのかもしれません。
親の愛情を感じることができる
抱っこのというのは、スキンシップになります。
子供は抱っこをされることで、親からの愛情を感じることができ、安心することができます。
逆に、今まで抱っこしてくれていた親が、急に抱っこしてくれなくなると、子供は不安に思ってしまうでしょう。
また、抱っこされることに抵抗がないということは、それだけ信頼関係が築けている証拠です。
子供が抱っこを喜んでくれるのは、親として信頼されているということです。
とても誇らしいことなのです。
違う景色を見ることができる
子供は大人よりも身長が低いため、視線が大人より地面に近い位置にあります。
これが、抱っこされることで、大人と同じ視線で景色を見ることができます。
普段とは違った景色を珍しく、楽しいものだと感じていると思われます。
抱っこされた時に見える景色が、いつもとは違う景色であることが、楽しくて、繰り返し抱っこをしてほしいと感じるのだと思います。
親と顔を近づけられる
目線が変わることとも重なりますが、抱っこすることで、抱っこしてあげる親と、抱っこされる子供との顔が近づきます。
特に赤ちゃんの頃は視力が弱く、遠くがよく見えないので、こうして顔を近づけてあげることで、しっかりとお父さん・お母さんのお顔を見ることができます。
幼児の頃でも、大好きなお母さん・お父さんのお顔が近くにあると、安心しますね。
お話するときでも、目線の高さを合わせて、近くで顔と顔を合わせてお話できるので、お互いの気持ちがしっかりと伝わります。
抱っこすることにデメリットはないのか?
こうして考えてみると、抱っこすることは子供にとって、いいことだらけのように思えます。
では、抱っこすることでデメリットはないのでしょうか?
ちょっとデメリットというのは考えつきませんね。
あえて言うのであれば、子供が自分で歩いたりしないことによる体力の衰えと言えるかもしれませんが、1日中、子供が自分で歩く機会が無くなるほど抱っこしているのであれば、それもあるかもしれませんが、そんなことはないはずです。
どれだけ、お父さん・お母さんが子供を抱っこしてあげたとしても、子供は体力が尽きるまで遊び続けるはずです。
ですので、抱っこすることは子供にとってはメリットしかない、とてもいいことだと言えますね。
ネガティブな要素は全て親にとってのものだと思います。
抱っこする親の方が、
「疲れる」だとか、「面倒くさい」だとか、といった理由で抱っこを避けるようになるのではないでしょうか?
親の面倒くさいで子供にとってのプラスを奪うべきではない
子供にとって、いいことばかりの抱っこを、親の「面倒くさい」だとか「疲れる」といった理由で避けているとすれば、もったいないことです。
当然、体調的に、体力的に無理がある場合は、無理をしてまで抱っこする必要はないと思います。親が健康を害することになれば、それは子供にとってのデメリットにしかなりませんので。
子供にとって、それが良いことなのであれば、親の気分で、子供がそのメリットを享受する機会を奪うべきではないと思います。
ただし、嫌々していることを、ことさらアピールするべきではありません。
子供も馬鹿ではありません。親が嫌々抱っこしていることは、子供に伝わってしまいます。
そうすると、子供が親からの愛情に対して疑念を抱くことになってしまいます。
「抱っこするのが嫌だなんて、ひょっとして私のこと嫌いなのかな?」といったように。
ちなみに、僕の場合は、子供を抱っこしたくて抱っこしているので、自然と抱っこしたいアピールが表現できているのですが、それは、子供が大きくなってからも変わらないようにアピールするようにしています。
子供の成長に関わらず、常に「抱っこさせて」と親からアピールすることで、子供に対する愛情を伝えるように心掛けています。
特に子供が成長するにつれて、子供を叱る機会も増えてしまいます。宿題をしないだとか、片付けができないだとかで、時には強く叱ることもあります。
叱られた子供は、少なからず親に対してネガティブな感情を抱いてしまうはずです。
そうした時に、親から「抱っこしたい」気持ちをアピールすることで、「叱ることもあるけれど、変わらず、あなたを愛している」ということを行動で伝えているつもりです。
そうすることで、子供は親からの愛情を実感でき、親子の信頼関係を築くことができると考えています。
だから、僕は自分の筋力が許すまで、子供が嫌がるまでは抱っこし続けます。
仮に、子供を抱っこすることが面倒くさいから、疲れるから嫌だと感じている親御さんがいるのであれば、それは育児の期間でほんの少しの期間だけです。
子供から抱っこしてと言ってきてくれるのなんて、小学生低学年の頃までではないでしょうか?
子供が成長すると、抱っこさせてと言っても、させてくれなくなるのです。
せめて、子供からお願いされているうちは、ありがたいと思って、気持ちよく抱っこさせてもらってはいかがでしょうか?
期間限定の親子のスキンシップを、めいいっぱい楽しんでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
親バカと言われたっていい!子供は溺愛しすぎで、ちょうどいい?愛情表現が大げさな方が子供に伝わります