子育てパパである僕は、子供を撮影するために富士フイルムさんのミラーレスカメラX-T20を所持しているのですが、僕のパートナーがこの度、同じく富士フイルムさんのミラーレスカメラであるX-A7を購入したので、自分のX-T20と比較してみたところ、個人的にはX-T20の方が魅力的に感じましたので、ご紹介します。すでにX-T20を購入してから期間が経過しており、最新の型ではなく今では後継のX-T30や、高機能のX-S10とかも出ていますが、参考までに比較したいと思います。
ただし、使う人によっては、X-A7の方が良いと感じる場合もあるなと思いましたので、そちらもあわせて紹介したいと思います。
外観を比較
X-T20と比べると、X-A7のほうがシンプルにコンパクトにまとまっています。
質量もカタログ数値で、付属バッテリーとメモリーカードを含んだ数値(レンズは除いて)でT20が約383gのところをA7は320gですので、A7のほうが若干軽くなっています。
ですが、実際はレンズを付けての撮影になるので、どんなレンズを付けるかによって撮影時の重さは変わってきます。どちらでも撮影してみたところ、A7で撮影したからと言ってT20と比べて、軽くて撮影が楽だと感じれるほど実感できる違いはないかなと思います。
大きさも、T20が(幅)118.4mm、(高さ)82.8mm、(奥行き)41.4mmのところ
A7が(幅)119.0mm 、(高さ)67.7mm、(奥行き)41.1mmとなっており、ほとんど変わりません。なんなら幅はA7の方が大きいくらいです。
並べて比較しても、付いているレンズの違いはあるにせよ、本体自体の大きさにそこまで違いはありません。
カタログ数値もそうですが、T20が若干上にストロボの台形の出っ張りがある分、高さが高くなっています。
また、T20の方がカメラ上部にあるダイヤルが多いですね。それも含めて、T20の方がいかにもカメラって感じがします。日常的に常に持ち歩いて撮影するスタイルであれば、A7の方が抵抗が少ないかもしれません。
気軽に持ち出せるというところでしょうか?
僕はT20を持ち歩いても気になりませんが、これは個人の感じ方の違いによるので、いかにもカメラ持ってますって感じに抵抗があれば、A7の方が持ち出しやすいと思います。
ちなみに色もA7はパートナーが購入したのはキャメルと言って、ごらんのとおり、茶色というか黄土色に近い感じです。(あとはシルバーもあります。シルバーといってもシルバーの部分はキャメルと一緒で茶色いところが黒くなっているのですが。)
一方でT20はご覧のとおりのシルバーとブラック一色の展開になっていますので、おしゃれさんはA7のキャメルのほうが明るくてファッションに合わせやすいかと思います。
正直、外観はそこまで大きな差はないというか、違いはあるのですが、決定的なものではないかなと感じました。結局、外観ですので好みで選べばよいかなと思います。
肝心なのは機能性ですからね。
使用感を比較
それでは、肝心の機能性について比較してみたいと思います。T20の方がかなり前に購入したこともあり、すでに最新製品ではないのですが、それでもA7は廉価版ですので、機能的にはT20の方が優れているなと感じる部分が多くありました。
物理ダイヤルの多さ
先ほどの外観でも少し触れましたが、A7に比べるとT20の方がダイヤルが多く付いています。
これによって、いろいろと撮影時の設定の切り替えがダイヤルで感覚的にすることが可能です。
A7は基本的にタッチパネルでの設定変更になるので、細かい設定をしようとすると、少し煩わしく感じました。
特に細かく設定しようとすると、タッチパネルの操作を数回しないといけないので、時間がかかる印象です。
T20はダイヤルで設定できる部分がA7に比べて多いので、極端な話、ダイヤルでの設定は電源を入れる前から変更することができます。普段からT20を使用していて、A7を使うと、設定変更が面倒に感じました。ですので、A7で撮影するときは、撮影前に設定を決めておいて、基本的には途中で設定変更をしないような撮影方法になっていました。
逆にスマホでの撮影に慣れているひとが、ミラーレスカメラを使ってみようという時にはタッチパネルのA7のほうが抵抗なく移行できるかと思います。
ただし、これは僕がT20での撮影に慣れているからであって、最初からA7を使っていれば、A7の撮影に慣れて、設定変更もスムーズにできるのかもしれません。
もちろん、物理ダイヤルが少ないよりも多い方が設定する選択肢は増えることになるので、便利には決まっていますが。
ファインダーの有無
T20には電子ビューファインダーが付いています。
一方のA7にはファインダーはありません。
ファインダーとは何ぞや?ということですが、撮影時に被写体を見るための覗き窓のことです。
A7にはファインダーは付いていないので、撮影時は背面のモニターに映る画像を見ながら撮影するようになります。
多くのコンパクトデジタルカメラやスマホでの撮影と同じですね。スマホにはファインダーはありませんよね。
一方でT20はファインダーがありますので、片目でファインダーを覗き込んで、画像を確認しながら撮影することができます。
いかにもカメラ撮ってますって感じで撮影することができます。かっこいいですね。
T20もモニターを見ながらの撮影もできます。どちらにも対応しているということです。
ちなみに電子ビューファインダーというのは、実物をファインダーで見ているのではなくて、モニターに映るのと同じような液晶で再生されている映像が、ファインダー内のちっさな画面に映し出されているということです。
これが一眼レフだと実物を直接見ることになります。レンズから入った光がセンサー前にある鏡に反射してファインダーまで届くようになっています。
そもそも、ファインダーっているの?ってことですが、僕がT20とA7を使用した感想では、ファインダーはあった方がよいと感じました。
まず、屋外で明るいところで撮影する場合に、スマホとかで撮影するときも経験があるかと思いますが、画面が見えにくいんですよね。
外が明るければ明るいほど、モニターの明るさが負けてしまい、画面を見ることが難しくなります。
その点ファインダーは、目を付けて中を見る訳ですから、外の明るさに影響されません。
逆に暗所での撮影でも、モニターを付けているとモニターの明るさが周囲に迷惑になってしまう場合があります。その場合でもファインダーなら灯りが漏れる心配はありません。
そして、ファインダーを覗いて撮影するということは、カメラを顔に密着させた状態になるため、必然的に脇が閉まる姿勢で撮影できるため、撮影する姿勢が安定します。
モニターを見ながら撮影するということは、どうしてもカメラをある程度、顔から離す必要がありますので、腕を若干伸ばした姿勢になります。こうなると手振れの可能性も増えてしまいます。
そんなわけで、僕がT20で撮影するときは、ほとんどファインダーを使って撮影をしています。撮影しやすいですし、撮影する腕が楽に感じます。
こちらもスマホの撮影に慣れている人は、A7の方がすんなりと撮影できるかもしれません。
バリアングル式モニター
A7の背面モニターはバリアングル式モニターとなっており、くるっと回転させて、開くことで、モニターを前側に向けることができます。
カメラの横側にモニターが前向きに飛び出す感じになります。
これで、モニターを確認しながらの自撮りができるということです。
一方で、T20のモニターはチルト式で、上下に角度が変わるだけです。自撮りをするのであれば、A7の方が向いているということになります。
僕の撮影スタイルは子供を撮影することなので、自撮りは必要ありませんでした。
画質はどうなのか?
カメラを選ぶうえで大きな要素である画質についてですが、T20のセンサーと画像処理をするプロセッサーについては、上位機種と同等のものを使っています。(※最新のものは、新しいセンサーとプロセッサーになっているようです。)
当然、画質については、差がありますし、実際にT20とA7で撮影した写真を見比べると、色合いであるとか、写真の質感で、T20の方が綺麗な写真だと感じます。
ただし、それが実際にカメラを選ぶうえでの比較要素になるのかということですが、写真に対してどこまでを求めるのかということになってくるかと思います。
正直、A7の写真でも十分綺麗と感じますし、スマホからステップアップして、ミラーレスカメラデビューを考えているのであれば、満足いく写真が撮れるかと思います。
あくまで、僕がどちらも所有しているので、両者の写真を比較した時に、「ああ、やっぱりT20の方が綺麗だよね」ってなるのであって、単体でA7しか持っていない状況だと、綺麗な写真だと感じると思います。
写真の綺麗の要素って、カメラの性能だけでなく、レンズの性能や、その時の天気や照明のコンディションや設定にもよって違ってくるので、単純にカメラの性能で写真を比較するのは難しいと思います。特に僕のような知識もない素人にとっては。
価格の差
実はこれが一番大きな要素ではないでしょうか?
これまで説明してきた性能差が全て価格差に現れているといってもいいでしょう。
X-A7は僕のパートナーが購入した時の価格でレンズキットで5万数千円といった価格でした。(※A7は本体のみで販売していませんでした。)
一方で、X-T20のレンズキットは僕が購入した当時でも11万円程度したかと思います。
当然付いているレンズが違いますので、単純に本体だけの価格を比較できませんが、現在の後継機種のT30のボディだけでも、A7のレンズキットの価格よりも高くなっています。
レンズキットで言えば、倍以上の価格差があります。
この価格差を、これまで説明してきた性能差と比べた時にどう考えるかですが、スマホからのとりあえずのステップアップで買ってみようと考えている人にとっては10万超えの価格は、高価なのではないでしょうか?
とりあえずレンズもついていて5~6万円程度で買えるのであれば、まだ許容範囲かもしれません。
僕の場合は、がっつりミラーレスカメラで写真を撮っていくという意思がありましたので、10万超えのカメラも購入に至りましたが、あとは皆さんの予算の問題かと思います。
今なら、X-T20の後継機種であるX-T30がいいですね。
ところで、ミラーレスカメラや一眼レフカメラといったレンズ交換式のカメラは、いずれ交換するレンズも欲しくなってしまいます。
レンズ購入の予算を考えて、本体は価格を抑えておくというのも、一つの考え方かなとは思います。
逆にこれから長く使うことを考えて、良いカメラを買っておくという考えもあります。
富士フイルムさんのミラーレスカメラは長らくボディでの手振れ補正に対応していなかったのですが(基本的にレンズで対応)、最近はついに対応するカメラも出てきました。そういった機種もおすすめです。
ボディ内手振れ補正に対応するX-S10も欲しい!
どうでしょうか?
改めて比較してみると、僕の撮影スタイルでは、やはりX-T20の方が合っているなと感じましたが、逆に気軽に撮影を楽しみたいであるとか、そこまで予算を掛けたくないといったニーズがある場合にはX-A7も良い選択肢になるかと思います。
ぜひ、ご参考にしていただいて、子供たちの笑顔を多く記録するための手段として活用いただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
子供を撮るならミラーレスがおすすめ!僕が富士フィルムのX-T20を選んだ理由