子供たちの写真を撮ることが趣味の子育てパパです。
1日に数百枚の写真を撮るため、どうせならいいカメラが欲しいと富士フイルムのミラーレスカメラX-T20をゲットしましたが、単焦点レンズが欲しくなり、悩んだ末にとても評判の良いXF35mmF1.4 Rを購入しました。
今回はXF35mmF1.4 Rの魅力について、説明したいと思います。
目次
単焦点レンズとは?
望遠ズームレンズを購入した時の記事でも説明しましたが、単焦点レンズとはズームレンズと違って、焦点距離が固定されます。
焦点距離って何ぞやということは、ここでは詳細は説明しませんが、すなわちズームできないレンズということです。
レンズがズームできない。写す写真を拡大したり縮小したりできないということです。
つまり、単焦点レンズを付けて撮影するときに、被写体(写すもの)をアップで撮りたいと思ったら、自分が近づかないといけません。
逆にもっと小さく映したいと思ったら、離れないといけません。
この焦点距離というものが、レンズによって違うのですが、今回紹介する「XF35mmF1.4 R」で言う所の「35mm」というのが焦点距離になります。
この数値が小さければ、写真は広角といって、広い範囲を写せるレンズということになります。写真としては離れて写したような写真が撮れます。
数値が大きければ、望遠といって、アップで写すことができます。写真は近づいて写したような写真になります。
そして、今回の35mmという焦点距離ですが、もともとカメラにセットで付いていたキットレンズの焦点距離が18~55mmですので、ちょうどこのズームレンズの中間の焦点距離ということになります。遠からず近からずといったところでしょうか?
だいたいのスマホのカメラは広角に作られていて、スマホの感覚でいると35mmの焦点距離は、「ちょっと近いな」と感じます。喫茶店でテーブル挟んで座っている相手を撮ろうとした時に、テーブルの料理と相手の顔を同時に写そうとすると厳しい感じです。
単焦点レンズはズームができませんので、拡大したり縮小したりができません。自分が足で離れたり、近づいたりして撮影する必要があります。
ですから、室内であれば、物理的に撮影する写真の範囲に制限があります。
単焦点レンズのメリット
そんな、ズームのできないことから、撮影に制限がある単焦点レンズですが、ならば、どうして単焦点レンズを買うのでしょうか?
単焦点レンズのメリットとは?
ズバリ!コスパがいいことです!
はっきり言って、個人的にはこれだけだと思っています。
単焦点レンズはズームすることができない代わりに、値段の割に画質がよいレンズが多いです。
レンズも比較的、ズームレンズの同価格帯と比較して明るいレンズになる傾向がありますので、撮影する環境を選びません。
レンズが明るいと、暗い場所や夜でも、たくさんの光を取り込むことができるので、綺麗な写真を撮ることができます。
ズームレンズでそこまでの画質を求めると、恐ろしい価格になってしまいます。ン十万からそれ以上のお金が必要になってきます。
そこにいくと、単焦点レンズなら、お手頃価格で、うっとりするような写真を撮ることもできます。
一眼レフやミラーレスカメラを購入したけれど、キットレンズしか持っていないという人は、ひとつ単焦点レンズを買ってみて、撮影をしてみてください。
さらに撮影が楽しくなることと思いますよ。
あまりハマると、レンズ購入の連鎖から抜け出せずに、結局、莫大な費用をかけてしまうことになりかねませんが。
XF35mmF1.4 Rを購入した理由
僕が最初の単焦点レンズにXF35mmF1.4 Rを選んだ理由ですが、
富士フィルムさんの単焦点レンズの中で、とても人気のあるレンズというところです。
まずF1.4ということで、最初からX-T20レンズキットとして付いていたズームレンズと比較しても(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)、かなり明るいレンズになります。
F1.4ということで、暗所に強いことはもちろんですが、さらに、とてもボケます!
ボケボケの写真が撮れます!
やはり、キットレンズでは撮れない写真が撮れるというところに魅力を感じました。
そして、焦点距離35mmというのが絶妙な距離感になっています。
冒頭でも説明したとおり、離れすぎず、寄りすぎずで、スマホで撮る写真よりも寄った写真になるのですが、かといって近すぎるわけではない。
しっかりと目の前にいる子供たちを主役にした写真を撮ることができるといった感じでしょうか?
子供をメインで撮影するパパカメラマンにとっては、子供の表情をしっかりと写せる焦点距離ということで、ちょうどいいと感じました。
さらに、何よりコスパがいい!
これだけの画質に定評のあるレンズが、自分が購入した時も5万円台だったかと思います。
最初の単焦点レンズとしては、手の出しやすい金額でした。
決して安い買い物ではないですが、良いレンズをがんばって買おうと決断できる範囲の金額だと思いました。
他に悩んだレンズ
富士フイルムさんは、とても多くの魅力的な単焦点レンズを販売してくれていますので、非常に悩みました。
XF35mmF2 R WR
やはり、同じ単焦点レンズですので、まず悩んだのはこちらのXF35mmF2 R WRです。
XF35mmF1.4 Rと比べて新しいレンズになりますので、オートフォーカスが早いとのこと。
オートフォーカスっていうのはピント合わせのことです。マニュアルフォーカスが自分でダイヤル回してピントを合わせるのに対して、オートフォーカスはシャッターボタン半押しとかでカメラが自動でピント合わせをしてくれるってことです。
そして、防塵防滴でちょっとの雨や外での使用も安心ですね。
価格もXF35mmF1.4 Rと比べると若干安い。
とはいえ、一番悩んだポイントはやはりオートフォーカスの速さですね。
僕は子供の撮影がメインになりますので、動き回るような子供を撮影するシチュエーションも考えられます。そういった時にフォーカスが遅いと、撮影チャンスを逃してしまうのではないか?と悩みました。
しかし、最終的にはF1.4の明るいレンズで、暗いところでは、むしろ明るいレンズのほうがピントを合わせやすいのではないか?ということと、
F1.4のボケ感の魅力に負けてしまいました。
ここで、F2のレンズを買ってしまうと、結局「F1.4ってどんな写真が撮れるんだ?」ってなってしまうなって思ったんですよね。
たぶん「オートフォーカス早いレンズってどんな感じ?」っていう好奇心よりも「F1.4の世界ってどんな感じ?」の好奇心の方が強いと思うんですよね。
そうなると、F1.4を最初から買っておいた方が後悔が少ないと判断しました。
そして富士フイルムのミラーレスカメラについては、他社と比較してオートフォーカスが弱いっていうレビューを拝見していましたが、X-T20では、かなり改善されたというレビューを見て、その性能に期待を込めてみることにしました。
XF35mmF1.4 Rを購入してみて
さて、そういったことで最初の単焦点レンズとして購入した結果ですが、
大成功でした!
超ボケる
最大の魅力といえるF1.4のボケは半端ない!
子供を撮ったときも、綺麗にボケます。ピントが合っているところ以外がボケるので、被写体を浮かび上がらせた写真を撮ることができます。
しっかりと主役を際立たせるという効果がありますね。
ただし、ボケ過ぎてピント合わせはシビアです。どこにピントを合わせるか、ちゃんと狙って撮影しないと、すぐにピントが合わないなんてことになってしまいます。
超明るい
そして、やはりレンズが明るいです。
夜間や、室内の暗い環境でも、しっかりと明るい写真を撮ることができます。
これは狙い通り、比較的暗い環境でも、綺麗な写真を撮ることができます。
ところで、富士フイルムのミラーレスカメラにはカメラに手ぶれ補正が付いている機種が少なく、手ぶれ補正はレンズに付いている場合が多いです。
このXF35mmF1.4 Rは手ぶれ補正の付いていないレンズなので、手ぶれが起きないのかという心配もありましたが、自分が撮影する場合では、気になることはありません。
手振れというのは、シャッタースピードにも関係してまして、シャッタースピードが遅いほど手振れが起きやすくなります。
ここでは、詳しい原理は説明しませんが、レンズが明るいと、シャッタースピードを速くできるので、手振れが起きにくいということになります。
そこで、XF35mmF1.4 Rの明るいレンズというのは、シャッタースピードを速くできることで、手振れが起きにくいという効果もあるわけです。
オートフォーカスは気にならない
心配していたオートフォーカスですが、個人的には許容範囲内です。
確かにフォーカス音がけっこうしますし、ちょっとフォーカスを迷うときも、たまにありますが、全然問題ありません。
早くはないですが、遅くて困るってほどではありません。ウィンウィンとフォーカス音がします。
大満足
というわけで、購入して大満足です。
基本的に常にカメラに付けっぱなしにしています。
イベントなどでズームレンズがいる時にレンズを変えるくらいで、日常ではこのレンズを使いまくっています。
やはり、一度この画質を味わってしまうと、なかなか止められません。
富士フイルムのミラーレスカメラを持っているのであれば、最初の単焦点レンズに絶対おすすめします!
雨の日でも気にせず撮影したいなど、防塵防滴が気になる人や、激しく動き回る被写体を撮るので、オートフォーカスは早くないと厳しいという人にはXF35mmF2 R WRもお勧めします。
富士フイルムさんはレンズキットで付いてくるレンズもとても性能がいいので、それだけで満足できてしまうかもしれませんが、ぜひ単焦点レンズを一度試してみてください。
この画質を味わってしまうと、単焦点レンズの魅力がわかっていただけるかと思います。
綺麗な写真で、かわいい子供の思い出をたくさん残してあげてください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
子供を撮るならミラーレスがおすすめ!僕が富士フィルムのX-T20を選んだ理由