自分の配偶者をなんと呼ぶ?嫁と呼ぶことはNG?女性差別にならない呼び方を考えてみる

カップル

配偶者をどう呼んでいますか?

さて、みなさんは自分の配偶者をどう呼んでいますか?

ここでは、自分の配偶者を第三者に対して伝える時に、どう呼ぶかということについて考えてみます。

「妻?」「嫁?」「相方?」

誰かと話している時に、

「私の妻が~」と呼んでいますか?それとも、「私の嫁が~」と呼んでいますか?それとも、もっと違う呼び方?

僕はちょっと前まで「嫁」と呼んでいました。最近ではテレビの影響かと思われますが、「嫁」と呼んでいる人が増えている気がします。僕の周りにも一定数いますね。

テレビの中で、タレントの方がそういった呼び方をしている人がいるからでしょうか?

嫁という呼び方は間違っている!?

ところで、僕は少し前に、女性差別に関して学ぶ機会がありました。

そこで、自分の配偶者に対して「嫁」と呼ぶことは間違っていると学びました。何が間違っているのでしょうか?テレビでも普通に読んでいるタレントさんもいます。

「嫁」とは本来、自分の配偶者を指す呼び方ではありません。

「えっ?嫁は嫁だろう?何が違うの?」

そう、思われるかもしれません。僕も昔はそうでした。でも、違うんですね。

「嫁」とは本来、嫁いでくる(とついでくる)という意味合いです。

「嫁に来る」という時に使う言葉です。

ですから、「○○家に嫁に来た女性」といった使われ方をします。「嫁」と呼ぶのは、夫の親などになります。「息子の嫁」といった使い方ですね。

ですので、自分が自分の配偶者のことを「嫁」と呼ぶことは間違っています。

「嫁」の対義語は「婿(むこ)」です。妻側の両親が「お婿さん」と呼ぶことはあっても、妻自身が自分の配偶者を「婿」とは呼ばないですよね。

口を塞ぐ

ほかにもNGな呼び方がある

どうでしょうか?自分の配偶者を呼ぶときに「嫁」と呼ぶことが間違っていることは分かっていただけたでしょうか?これは、誰が呼ぶかによって、間違った呼び方になるということでしたが、その他にも、その呼び方が女性差別となる呼び方もあります。

家内

最近では、少なくなっているかもしれませんね。あまり自分の世代で、配偶者の事を「家内」と呼ぶ人はいない気がします。これも、先ほどの「嫁」という呼び名が増えてきているからかもしれません。

ところで、「家内」とは「家の内側」と書きます。昔でいうところの「男性は外に働きに出て」「女性は家の中で家事をする」という既成概念が見え隠れする呼び方です。現代にはそぐわない呼び方であるといえます。

今どき「家事は女性がするもの」なんて考えを持っている人はいないでしょう。えっ!?いる!?

残念ながら理想と現実は乖離していますが、現代において、男性も女性も関係なく、家事をするという考えが正しいことは多くの人が賛同してくださると思います。

と、いうわけで「家内」はNGな呼び方です。

女房

こちらも、現代ではあまり呼ぶ人が少なくなった気がしますね。

では「女房」という呼び方はどうでしょうか?

「女房」という呼び方には、使用人という意味があります。自分の配偶者を「使用人」として扱っているということで、こちらも好ましくない呼び方です。

やはり、昔は女性は家事をするものという差別的な扱いを受けていたのだと、呼び方ひとつを見ても想像できてしまいますね。

カミさん

いやあ、これも現代ではあまり使う人はいないような気がしますね。

「カミさん」とは、目上の人を指す言葉から転じて呼ばれるようになった呼び方です。職人などが、目上の人の配偶者に対して「おかみさん」と呼んでいますよね。

ですので、自分の配偶者に対して呼ぶときには、適していません。

では、どう呼ぶのが正しいのか?

さて、これまでNGな呼び方を見てきましたが、ではどうやって呼ぶのが正しいのでしょうか?

ちなみに僕の場合は、他人に対しては「妻」という表現をしています。

法律的にも、配偶者と「妻」と表現することは間違っていませんし、公的な書類にも「妻」といった書き方をします。

「妻」の対義語は「夫」です。

そして、このブログを読んでくだされば、お気づきかもしれませんが、ブログの中では「パートナー」という表現をしています。

「パートナー」には「人生のパートナー」という意味合いを込めています。「パートナー」と呼ぶことで、相手の事を認め合う気持ちまで表現できたらいいなと思い、こうした表現にさせていただいています。

実生活では、親しい間柄の相手には「パートナー」と呼ぶことはありますが、そうでない相手には「妻」と使ってしまっています。どこか「パートナー」と呼ぶことで、目立ってしまうという意識があるのだと思います。

いつか、そういった呼び方が普通になる社会になっていけばいいなと思います。

ただ、思うだけでは変わっていかないのは世の常ですね。今後はより多くの人に「パートナー」という表現を惜しげもなく使っていって、配偶者を「パートナー」と表現することを広めていきたいと思います。

ちなみに、他の人の配偶者を呼ぶときには「妻」という表現が使いにくいです。「○○さんの妻」という呼び方は難しいですね。

他の人の場合は「奥さん」と呼ぶのが多いでしょうか?「奥さん」も「屋敷の奥にいる人」という意味で、元々は偉い人の配偶者を指しての呼び方で、現代にはあっていないかもしれません。

それでも「パートナー」なら、他の人の配偶者に対しても使えるので、万能な呼び方ですね。「○○さんのパートナー」っていいですよね。

知り合いの意識の高い人は、「つれそいさん」と呼んでいました。「なるほどな!」と思いましたね。

自分のパートナーを呼ぶときも、相手の事を考えてみるということが大切なんだと思います。対等な人生のパートナーですから、相手に失礼のない呼び方を心掛けてみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございます。